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プロポリス 明らかになる健康機能~最新研究ダイジェスト

近年、プロポリスの機能を明らかにする研究が進められており、ヒトの健康にどのように役立つかが解明されつつあります。ここでは、信頼性のある科学的な手法で行われた最近の研究成果を、ダイジェスト版でお伝えします。
より詳しいデータや論文をご覧になりたい方は、研究者の皆さま向けページをご覧ください。

プロポリスの「老化予防」に関する研究データ

プロポリスは、抗酸化機能を助ける

体内で起こっている「酸化」とは、とりこんだ酸素の一部が活性酸素となって、細胞などを傷つけること。こうした“酸化ストレス”が、老化をひき起こす「体のサビ」であり、心臓病や脳血管障害、がんなどさまざまな病気を引き起こす要因になるといわれています。
人間は、これらの酸化を消去するための抗酸化機能をもっていますが、その機能は加齢とともに衰えます。
活性酸素は喫煙、大量の紫外線照射、飲酒、肉体的・精神的ストレスなどの要因でも発生します。その要因のひとつである過酷なスポーツの前後に、プロポリスの抗酸化機能を確認しました。

激しい運動で体に負荷をかけると、血中の血清アルブミンのうち,還元型アルブミンの割合が減り、代わりに酸化型アルブミンの割合が増えて、酸化ストレスを受けていることがわかります。しかし、ブラジル産プロポリスの摂取により、同じ運動負荷をかけても酸化型アルブミンの増加が抑えられていたことから、プロポリスが運動による酸化ストレスを緩和することが、ヒトによる二重盲検試験でわかりました。

プロポリス摂取による酸化型アルブミン量の変化

岐阜大学剣道部で、合宿初日の練習前に部員の血中の還元型アルブミンの割合を測定し、部員をプラセボ(偽薬)摂取群とプロポリス摂取群(ブラジル産プロポリスのエタノール抽出物52.5 mg/粒、15粒/日)に分けました。そして、剣道の稽古をした4日間と稽古終了後の1日間の合計5日間について毎日2回、還元型アルブミンの割合を測定し、酸化型アルブミンの割合を算出しました。すると、プラセボ摂取群よりプロポリス摂取群の方が研究期間中、酸化型アルブミンの割合が少ないという結果が得られました。

(山田養蜂場/岐阜大学 2006年2月共同研究、論文発表)

プロポリスの「もの忘れ予防」に関する研究データ

プロポリスの、神経修復と認知症抑制への期待

ちょっとした物忘れから、認知症への不安を感じることはありませんか。
認知症をはじめ、脳こうそくで生じるマヒ、脊髄損傷による下半身不随などは、いずれも脳や脊髄の神経が傷ついて機能しなくなっている症状です。

プロポリスに、こうした神経の修復をうながす機能があるのではないかと期待される知見が得られました。

ブラジル産プロポリスとアルテピリンCの神経突起形成作用

基礎研究用の培養神経細胞(PC12m3細胞)の培養液に、プロポリスエキス(ブラジル産プロポリスのエタノール抽出物)と、プロポリスの主成分である桂皮酸誘導体の「アルテピリンC」を添加して7日間培養し、培養神経細胞から伸びた神経線維(神経突起)の本数と長さを測定したところ、プロポリスとアルテピリンCには、ともに顕著な神経突起の形成作用がみられました。これは、プロポリスによって神経細胞が神経突起でつながり、新たな情報の伝達回路を作ることで、傷ついた神経が修復されて機能が回復する可能性に繋がる結果と考えられます。さらに研究が発展すれば、認知症などの神経疾患に役立つ可能性があります。

(山田養蜂場/吉備国際大学 2009年2月共同研究、論文発表)

プロポリスの「肥満・メタボ予防」に関する研究データ

プロポリスは、体脂肪の蓄積を抑制する

肥満は心臓や血管に負担をかける、生活習慣病の根本原因です。そのカギは、体内の「脂質代謝」、つまり摂った脂肪分の吸収、分解から、血中のコレステロールなどの脂質の量を調整するシステムが握っています。

ブラジル産プロポリスは、脂質代謝を改善して、体脂肪を減らし、血清脂質や体内の脂肪量を低下させることが研究で明らかになり、生活習慣病予防の観点から期待が持たれています。

プロポリスの脂肪蓄積抑制効果

20%ラードをふくむ高脂肪食にブラジル産プロポリスを多く与えた高用量群では図に示した組織の脂肪量、血清や肝臓に含まれる脂質の減少が見られました。
また、高用量のプロポリス摂取により、コレステロールを作るタンパク質の「HMG-CoA還元酵素」の量が減少することや、同時に行われた別の試験で、事前にプロポリスを投与すると中性脂肪の吸収量が減少することが確認されています。これらのことから、プロポリスは、コレステロールの体内合成を抑え、脂肪の吸収を阻害するメカニズムにより、体内の脂肪を減少させているのではないかと考えられます。

 

(山田養蜂場/奈良女子大学 2009年8月共同研究、論文発表)

プロポリスの「血糖値正常化」に関する研究データ

プロポリスの糖尿病予防効果

放置すれば網膜症による失明や、壊疽、腎機能低下などの合併症を引き起こす糖尿病。米国の研究によれば、2型糖尿病にかかった場合、約2000万円の医療費が必要になると試算されています。日本の糖尿病患者は、予備群を含めると約2200万人、成人の約2割に該当する状況であり、もはや国民病といえます。

糖尿病予防は、いかに「予備群」の段階で歯止めをかけるかがポイントです。ローヤルゼリーとともに、ブラジル産プロポリスにも、糖尿病予備群の初期症状であるインスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる異常な状態)を改善する機能があることが明らかになりました。

プロポリスは、インスリン抵抗性を予防する

糖の多い食生活によって悪化するインスリン抵抗性を予防できるか試験しました。
フルクトース飲料水に加え、プロポリスを8週間与えると、インスリン抵抗性指数の上昇が正常なモデルと同程度に抑えられました。
つまり、プロポリスを健康な状態のときから継続的に飲用する“予防的な飲用”によって、インスリン抵抗性を抑える可能性が明らかとなったのです。


(注)対照:正常、果糖:フルクトース飲料水負荷モデル(インスリン抵抗性モデル)、プロポリス:プロポリスエキス飲用.

(山田養蜂場/岡山大学大学院 2007年共同研究、論文発表)

プロポリスの「ムズムズ・かゆみ・花粉」に関する研究データ

プロポリスが、アレルギーのかゆみを改善

近年、花粉症やアトピー性皮膚炎、ぜんそくなどのアレルギー疾患に罹患している方が増えています。これまで、日本では約30%の方に何らかのアレルギー症状があるといわれてきましたが、最近ではさらにアレルギー人口が増え、いまや国民2人に1人が何らかのアレルギーをかかえているとのことです(厚生労働省「アレルギー疾患対策報告書」2011年3月)。

激しいかゆみがつらいアトピー性皮膚炎だけでなく、花粉症にも目や皮膚のかゆみがあります。かゆみによる仕事や勉強の能率の低下や、睡眠の質の低下などの問題が知られています。アレルギーにつきものの「かゆみ」が、事前の予防的なプロポリスの摂取により軽減されることが確認されました。

ひっかき回数を抑制したプロポリス

免疫反応により皮膚や粘膜に放出される「ヒスタミン」は、かゆみや炎症を生じさせる物質です。ヒスタミンを放出させる試薬を用いて、かゆみを生じさせ、背中をひっかく回数からかゆみの強さを測定したところ、プロポリスを投与した群でかゆみが軽減しました。プロポリス(1000 mg/kg 体重/日)を事前に1回食べさせた場合と、より少量のプロポリス(500 mg/kg 体重/日)を4週間続けて食べさせた場合のいずれもかゆみは軽減されました。また、プロポリス(1000 mg/kg 体重/日)を4週間続けて食べさせた場合、かゆみがさらに軽減し、プロポリスの濃度に比例してヒスタミン放出が抑制されることもわかりました。

(山田養蜂場/岡山大学 2006年1月共同研究、論文発表)

プロポリスが、花粉症を軽くする

スギ花粉症を含むアレルギー性鼻炎は、国民の40%以上が罹患している(厚生労働省「アレルギー疾患対策報告書」2011年3月)、まさに国民病といえます。絶え間ないくしゃみや鼻みず、鼻づまりはつらいし、薬をのめば眠くなる…。

仕事や勉強の能率が落ちて、困ることばかりですね。
プロポリスには、そんなスギ花粉症の発症を遅らせ、症状を軽くする効果があることがわかりました。

プロポリスが、花粉症の発症を遅らせる

軽度のスギ花粉症患者80名を20名ずつの4グループにわけ、ブラジル産プロポリスを含む錠剤とプロポリスを含まないプラセボ錠(偽薬)を、それぞれスギ花粉飛散前から、プロポリスの摂取量を3段階設定して12週間摂取してもらいました。その結果、ブラジル産プロポリス(300 mg/日以上)をとった群では、花粉症の発症を遅らせることができました。

(山田養蜂場/鳥取大学 2010年3月共同研究、論文発表)

鼻づまり発症率を低下させたプロポリス

また、最もプロポリスを多く摂った群(450 mg/日)では、摂取8週間後以降で鼻づまりの発症率が低下しました 。つまり、スギ花粉が飛散する前からプロポリスを予防的に摂取することにより、花粉症の症状が軽減されたのです。

(山田養蜂場/鳥取大学 2010年3月共同研究、論文発表)

プロポリスが抗アレルギー効果を発現するメカニズム

次に、プロポリスが花粉症にどのように効果を発揮しているのか、メカニズムを調べました。
スギ花粉症患者から得られた白血球(もしくは末梢血単核球細胞)にスギ花粉症の原因であるアレルゲンタンパク質とブラジル産プロポリスのエタノール抽出物を加え、免疫反応で放出される炎症関連物質の量を測定。ブラジル産プロポリスが炎症関連物質cys-ロイコトリエンの放出を抑えるというメカニズムが明らかになりました。

この研究結果から、プロポリスがアレルギーの発症を抑えるメカニズムは、以下の図のように考えられています。

炎症関連物質・cys-ロイトコリエンは、鼻づまりを起こす物質ですが、気管支喘息の原因であるともされているので、今後の研究が期待されます。

(山田養蜂場みつばち健康科学研究所 2010年2月論文発表)

プロポリスの「かぜ・インフルエンザの予防」に関する研究データ

プロポリスの抗インフルエンザ効果

毎年、秋口から5月上旬ごろまで、全国で猛威をふるうインフルエンザ。免疫力の低下している高齢の方や小児では、重い合併症に陥ることも少なくありません。また、昨今では、新型インフルエンザ発生のニュースが不安をかきたてています。

プロポリスの抗インフルエンザ機能については、すでに国内外に研究成果がありますが、最近、新型インフルエンザウイルスに対しても、抑制作用があることがわかりました。

プロポリスの抗インフルエンザ作用

培養細胞に季節性または新型のインフルエンザウイルスを添加し、同時にブラジル産プロポリスの水抽出エキスを加えて3日間培養後、生き残った細胞の数を測定。何も加えない場合には、3日後には細胞はほとんど死滅しますが、プロポリスの水抽出エキスを0.04%(w/v)以上加えた場合には、新型インフルエンザであっても細胞は100%生き残り、プロポリスがインフルエンザウイルスによる傷害から細胞を守ることが確認されました。

(山田養蜂場みつばち健康科学研究所 2010年2月)

プロポリスは風邪の治りを早める

風邪もまた、咳や鼻水、だるさなど不快な症状がつづく上、高齢の方や幼児では肺炎や気管支炎、ぜんそくなど重篤な病気を引き起こすこともある“万病のもと”。誰もが、あのなかなか治まらない苦しさやだるさから一刻も早く解放されたいと願うものです。

そのような中、プロポリスは風邪の治りを早くし、体のだるさを軽減する作用があるという実験結果があります。

プロポリスによる風邪への効果

成人男女59名 (20~70歳) を、2グループに分け、一方にはブラジル産プロポリスエキス (450 mg) を含むソフトカプセル、もう一方にはプラセボ(偽薬)として、プロポリスエキスを含まないソフトカプセルを60日間継続して投与。その間の風邪症状の有無とその症状レベルをアンケート式の日記に記してもらいました。その結果、風邪が治るまでの日数は、プロポリス群ではプラセボ群より平均1.3日早く、体のだるさの重さを表すスコア(試験期間中の合計)も大幅に低くなり、ブラジル産プロポリスの継続的な飲用は、体のだるさを軽減し、風邪の治りを早めることがわかりました。


(山田養蜂場/岡山大学 2006年1月共同研究、論文発表)
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