血糖値と明日葉の気になる関係

明日葉のすごいパワー

カルコン類が糖尿病に働きかける?

明日葉の葉や茎を切ると、黄色い汁が出てきます。この黄色い汁に含まれているのがカルコン類という明日葉以外の植物には、ほとんど含まれていない、貴重なポリフェノール系の成分です。カルコン類は、抗菌、抗酸化、抗炎症性作用があるといわれているだけでなく、血栓ができるのを抑えたり、内臓脂肪を解消する作用があるとも考えられています。また、動物実験において、血糖の上昇を抑制したり、糖尿病の発症を抑える効果が認められています。このことから、人においても、血糖値上昇を抑え、細胞にブドウ糖を取り込むことを促す、インスリンと似た働きをすると期待されています。カルコン類の作用についての科学的な解明に向けて、研究がすすめられています。もしも明日葉の成分カルコン類で糖尿病が予防できれば、私たちの健康維持に明るいニュースになることでしょう。
※東京農総研研報, 3:81-87,(2008)