2008年9月24日 如水会館(東京)にて『2008年度 山田養蜂場 みつばち研究助成基金』採用研究者35名への助成決定通知書交付式を開催しました。
みつばち健康科学研究所の予防医学研究観については、研究所憲章をご覧ください。
株式会社山田養蜂場 代表取締役 山田英生は、「ミツバチという小さな生物は、人間に多くの示唆をもたらす可能性を秘めています。今回の山田養蜂場 みつばち研究助成基金により、皆様には、その一翼を担っていただくことを大きく期待しております。そして、日本から世界に向けてミツバチ研究の成果を発信していただくことを大きく希望しています」と述べました。
また、審査委員代表の岩手大学農学生命課程の鈴木幸一教授は「今回の応募の多さ、また、幅広さには大変驚いています。実に、医・歯・薬・理・工・教育・環境におよぶ研究者が、ミツバチ研究というフィールドに一同に介したのです。このような助成研究はこれまで経験したことがありません。今後の皆様の研究に期待します」と述べられました。
さらに、交付式に先駆けて行われた記者説明会の中では、玉川大学ミツバチ科学研究センターの中村純教授による特別講演「ミツバチから私たちへのメッセージ−蜂群異常崩壊騒動に学ぶ」も併せて行われました。中村教授は、近年アメリカなどで問題になっている、大量のミツバチが突然いなくなる現象CCD(Colony Collapse Disorder、蜂群崩壊症候群)をトピックに、ミツバチの生態や構造などを説明し、CCDを取り巻く現状と課題を紹介。「原因はいろいろと分かってきているが、答えはひとつとは限らない。警鐘を鳴らすだけでなく、科学的な検証を続けていかないといけない」と述べられました。
決定通知書を交付される
採用研究者 東京大学大学院 助教 掛山正心氏(右)と
山田養蜂場 代表取締役 山田英生(左)
採用研究者への期待を述べる
山田養蜂場 代表取締役 山田英生
山田養蜂場 みつばち研究助成基金の目的と概要を述べる
みつばち健康科学研究所 所長 橋本健
審査総評を述べられる
審査委員代表 岩手大学 鈴木幸一教授
玉川大学ミツバチ科学研究センター
中村純教授