第11回山田養蜂場みつばち研究助成基金(2018年度)

  • 募集要項
  • 交付要綱・様式集
  • 提供可能なサンプル
  • 審査委員紹介
  • 採択テーマ

募集要項

現在の日本では、健康上の問題がなく日常生活を送ることができる期間である健康寿命と平均寿命の差は約10年間もあるとされています。この期間は、脳血管疾患、認知症、老衰、ロコモティブ症候群などにより介護が必要となる可能性が高く、本人の生活の質(QOL)だけでなく、介護する側の負担も問題視されています。

弊社では、創業当時の「一人の人の健康のために」との思いを受け継ぎ、予防医学的健康観から、「自然と人と健康」を結ぶための研究を続けております。幅広い視野をもつ研究者による創造的で有用な研究テーマを支援し、科学的な解明を進めることで、予防医学をさらに発展させることを目的として設立された「山田養蜂場 みつばち研究助成基金」は、2018年で創設10周年を迎えました。研究助成をきっかけとして、ローヤルゼリーの筋力低下抑制作用やプロポリスの認知症予防効果など、ミツバチ産品の多様な機能性が少しずつ明らかにされてきております。

2018年度も、引き続き高齢者が体や心の健康を維持して若々しく活力にあふれ、自立した生活を送ることができる社会を実現するため、ミツバチ産品を健康寿命の延伸に役立てる創造的な予防医学研究テーマを公募します。さらに、養蜂業を営む企業として、私たちが依って立つ「地球環境」の保護や、養蜂現場の問題解決につながるテーマを公募します。

1.プログラム

1) 新規応募研究

ミツバチ産品(ローヤルゼリー、プロポリス、蜂の子、蜂蜜、花粉荷など)に関連し、これまでに報告されていない新しい研究を支援します。サプリメント素材を用いる場合は、ミツバチ産品との併用による相加相乗効果を検証するものとします。対象となる研究材料の詳細につきましては、「5.研究材料の提供」をご参照ください。

i)予防医学研究助成

A) 健康寿命延伸とQOL向上
ミツバチ産品による下記トラブルの改善・予防を検証する研究

  • ストレス、疲労感(メンタルヘルス)
  • 睡眠障害
  • 排尿トラブル
  • 性機能トラブル
  • 口腔トラブル(歯周病、ドライマウス)
  • 歩行トラブル(ロコモ)
  • 認知機能低下
  • 聴力低下

B) 美容に関する研究

  • ツバチ産品の芳香成分による癒し効果の定量化
  • ミツバチ産品の美容効果(美肌、美髪)および/またはそのメカニズムの検証 など

C) 個別化予防を目指した研究
一人ひとりに対応した予防医療の実現を目指すために、新しい技術と知見を駆使した研究

  • 健康寿命を測定するマーカーの開発と、そのマーカーに対するミツバチ産品の影響の検証
  • AI、IoT、ビッグデータなどのデジタル技術の活用
  • SNP(遺伝子配列)の違いによるミツバチ産品の効果の差の検証
  • 時間栄養学に基づいたミツバチ産品の摂取タイミング、量に関する研究 など
対象者: 大学や研究機関、医療機関等に所属し、研究活動を行う研究者。年齢制限なし。
助成金額: @細胞レベル、動物レベルの場合 100万円/件
A臨床試験の場合 200万円/件
助成研究期間: 1〜2年間(左記範囲内で研究遂行に必要な期間を申請してください)

ii)特別研究助成

ミツバチ産品のスポーツ分野への応用に関連する臨床研究

  • 運動パフォーマンスの向上、疲労回復
  • 体内における過剰な酸化反応の抑制
  • スポーツ用具への活用 など
対象者: 大学や研究機関、医療機関等に所属し、研究活動を行う研究者。年齢制限なし。
助成金額: 200万円/件
助成研究期間: 1〜2年間(左記範囲内で研究遂行に必要な期間を申請してください)

iii)環境・養蜂研究

A) 養蜂現場の問題点の解決

  • 農薬対策(ミツバチの水飲み場の確保など)
  • ダニ対策
  • 蜜源植物の減少への対策(環境問題、害獣) など

B) 送粉昆虫の社会効果の解明

ミツバチなどの送粉昆虫が、地球環境の保持にどれだけ貢献しているのか、その全容の解明につながる研究

対象者: 大学や研究機関、医療機関等に所属し、研究活動を行う研究者。年齢制限なし。
助成金額: 100万円/件
助成研究期間: 1〜2年間(左記範囲内で研究遂行に必要な期間を申請してください)

2)継続発展研究

これまでの採択テーマの研究を発展させ、社会への貢献を目指す研究を支援します。

対象者: 本基金採択歴があり、成果発表会にて研究成果の報告が終了している研究者。
助成金額: @細胞レベル、動物レベルの場合 200万円/件
A臨床試験の場合 500〜1000万円/件
(上記範囲内で研究遂行に必要な金額を申請してください)
助成研究期間: 2〜3年間(左記範囲内で研究遂行に必要な期間を申請してください)

なお、いずれの研究も、複数年採択の場合、助成金は分納となります。1年毎に研究の進捗を報告いただき、継続の是非を審査します。

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2. 使用言語

日本語もしくは英語。

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3.審査基準

  1. 本要項に準じていない応募者は、いかなる場合においても審査対象には含まれません。
  2. 食品分野において、素材の安全性は豊富な食経験により確認できますが、機能性は伝承によるものも多く、科学的証明が十分とは言えないことから、人の健康に関わる機能性を真に評価するためにはヒトでの試験の実施が求められます。そのため、当研究助成基金では、予防医学的健康観に基づいた臨床試験、またはヒトでの試験につながる有効性試験を優先します。ただし、極めて独創性の高い試験については、この限りではありません。
  3. 評価方法が確立されている研究ならびに予備試験が実施済みの研究を優先します。
  4. 過去に本研究助成を受けたことがある応募者で、誓約書に記載の事項を遵守されなかった方は、審査対象には含まれません。
  5. 本研究助成の趣旨である若手研究者の育成のため、若手研究者(45歳以下)の応募を優先的に採択します。

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4.応募方法

山田養蜂場 健康科学研究所ホームページ内のみつばち研究助成基金サイトより応募・コミュニケーションシステム(Bee-RAC)にご登録の上、応募ください。その他の方法で応募いただいても審査対象となりませんのでご注意ください。

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5.研究材料の提供

採択された場合には、弊社にて提供が可能なミツバチ産品試料(ローヤルゼリー、プロポリス、蜂蜜、蜂の子、花粉荷)およびサプリメント素材(下記「提供可能な原材料」に記載のない素材は除きます)を研究費とは別に無償で供与いたしますので、ご希望の方は、応募時に用いる試料および必要量をご記入ください。なお、提供する試料の詳細につきましては、内定通知後、別途相談の上、決定いたします。

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6.申込受付期間

2018年5月28日(月)〜6月22日(金) (17:00 締切)

※申請内容について確認が必要な箇所や不備等がありました場合は、6月27日(水)までにBee-RACのメッセージにてご案内申し上げます。その際は、6月29日(金)までに回答、再提出をお願い申し上げます。

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7.選考および決定

全て書類にて選考いたします。一次審査は、分野毎に選定された審査員によって行われます。なお、「継続発展研究」枠は一次審査を行いません。一次審査を通過したテーマと助成金額は、学術研究機関及び産業界の専門家を中心とした外部審査委員を含む、当研究助成基金の審査委員会にて審査され、決定します。応募者には応募締切り後3ヶ月程度でBee-RACにて採否を通知いたします。審査基準に基づき、厳正に審査いたしますので、採否の理由に関するお問い合わせには回答いたしかねますことを予めご了承ください。
なお、採択テーマはみつばち研究助成基金サイト等で公開します。

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8. 助成金の交付と使途

助成金交付決定通知書は、採択年の10月〜11月に開催される研究助成交付式(会場:株式会社山田養蜂場本社(予定))にて授与いたします。採択者は交付式に必ず参加いただきます。やむを得ず参加できない場合は、代理出席をお願いいたします。
助成金は、原則として2018年12月末までに採択者の指定する口座に交付します。ただし、臨床試験に係る費用は、所属先もしくは試験実施施設を管轄する倫理委員会の通過後の交付といたしますので、交付手続きの際は、倫理委員会承認書類の複写および倫理委員会にて承認を受けた研究計画の提出が必要となります。なお、助成金の使途につきましては、原則として研究計画書での申告の通りとします。
また、研究費とは別途、学術発表(学会発表、論文発表)に係る費用を交付いたします。学術発表後の交付となりますので、交付手続きの際は、発表資料および助成研究学術発表報告書をご提出ください。

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9.個人情報の取扱いに関する事項

(1) 個人情報の利用範囲

当社が本研究助成に関連して取得する個人情報は、応募受付から、選考、採否決定通知など助成選考・助成金交付に関する一連の業務に必要な範囲に限定して利用します。また、一連の業務に必要な範囲において、業務に携わる協力会社に個人情報を提供する場合がございます。個人情報保護に関するお問合せは、末記連絡先へお問合せください。

(2) 個人情報の公開範囲

当社は本研究助成が決定した場合、採択者(所属団体を含む)、助成テーマの決定内容に関する情報を一般公開します。

(3) 個人情報の開示・訂正・利用停止等

取得した個人情報につき、開示・訂正・利用停止等の請求を受けた場合には、当社は本人確認を行った上で適切かつ速やかに対応します。

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10.研究報告

(1) 報告書

助成研究期間終了予定年度内の9月30日現在までの助成研究の実施状況および成果すべてについて、最終報告時提出書類一式(助成研究最終報告書、成果発表会発表要旨、助成研究支払明細書)を各1部、山田養蜂場に提出いただきます。提出期限は、終了年度の10月20日といたします。

(2) 成果発表会

研究期間終了後、山田養蜂場が12月から翌年3月頃に開催する成果発表会に必ず出席いただき、助成研究の成果を発表していただきます。やむを得ず欠席する場合は、必ず代理人を立てることとします。

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11.その他注意事項

(1) 助成金交付申請書・誓約書の提出

助成が決定した方には、助成研究に関する助成金交付申請書・誓約書を提出いただきます。申請・誓約の内容については、交付要綱をご参照ください。

(2) 助成の中止、助成金の返還

報告書を予定期日までに提出しない、研究内容が応募時と著しく異なる、助成研究期間前に発表済みの成果を報告した、誓約書に記載の事項を遵守しないなど、助成の目的に沿わない行為が認められた際は、助成を中止し、助成金の一部もしくは全額を返還していただく場合があります。

(3) 研究成果の発表

採択者が助成研究の成果を、学会、論文、その他出版社や報道機関からの取材等により発表する場合は、内容、時期、発表の方法などを、必ず事前に山田養蜂場にご連絡ください。連絡の時期は、原則として学会は発表要旨提出の30日前まで、論文は投稿前といたします。連絡時期を超過した場合は、その時点で速やかに山田養蜂場にご連絡ください。なお、発表の際には「山田養蜂場 みつばち研究助成基金」を受けている旨を必ず表現するものとします。論文やその他出版物における発表の場合には、下記謝辞をご参照ください。

和文:本研究(または、本研究の一部)は山田養蜂場 みつばち研究助成基金の援助を受けて実施した。
英文:This research was supported (in part) by Yamada Research Grant.

また、論文発表の際は、Material and Methodに試験サンプルの規格値を記載するものとします。詳細は事務局までご相談ください。

 

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