山田養蜂場運営の研究拠点「みつばち健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。

「健やかに」発刊録

健康への新たな有用性が続々と解明されています!「みつばち研究助成基金」成果発表会でミツバチ産品などの研究成果が報告されました

2014年1月9日・10日、「みつばち研究助成基金」の第5回成果発表会が開催されました。
発表は15テーマ行われ、いずれも優れた内容でしたが、その中の4テーマについてご紹介します。

会場には全国から研究者が集結。

会場には全国から研究者が集結。
優れた研究成果が次々に発表されました。


非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)などの肝障害に対するプロポリス成分の効果

近畿大学工学部 小川智弘(おがわともひろ)先生

近畿大学工学部
小川智弘(おがわともひろ)先生

お酒を飲まない人でも、肝臓に脂肪が蓄積し、肝炎になる「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」の増加が近年、問題になっています。ブラジル産プロポリスを用いた試験によって、肝障害を軽減したり、肝臓の脂肪化や線維化を抑制するなど、NASHを予防できる可能性があることがわかりました。


プロポリスの脂肪組織内免疫細胞に与える効果

名古屋市立大学大学院医学研究科 北村 浩(きたむらひろし)先生

名古屋市立大学大学院医学研究科
北村 浩(きたむらひろし)先生

2型糖尿病は、国内の患者数が約1000万人に上り、国民病ともいわれています。ブラジル産プロポリスを用いた試験で、食事の摂取量を変化させることなく血糖値・耐糖能・インスリン感受性を改善できる可能性が確認されました。また、そのメカニズムを調べると、内臓脂肪組織における免疫細胞の活性化が関係していると考えられる結果が示されました。


低酸素ストレスによる脳機能低下に対するプロポリスの予防効果ならびにその機序の解明

九州大学大学院歯学研究院 武 洲(たけ ひろ)先生

九州大学大学院歯学研究院
武 洲(たけ ひろ)先生

低酸素状態では、加齢やアルツハイマー認知症などに伴う記憶力低下を引き起こすことが知られています。ブラジル産プロポリスは、低酸素環境による記憶力低下を防ぐ可能性が確認されました。その機序の一つとして、脳内の免疫細胞であるミクログリア依存性脳炎症を抑制することが明らかになりました。


ホールアウト放射性物質の摂取による内部被曝低減化に対するミツバチ産品の効果

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 榎本秀一(えのもとしゅういち)先生

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
榎本秀一(えのもとしゅういち)先生

ローヤルゼリーの放射線防護効果を、一般的な内部被曝防護剤の安定ヨウ素剤(KI)と比較する試験を行いました。その結果、ローヤルゼリーは被曝前および被曝後早期の摂取において、KIよりも高い防護効果を持つ可能性があることがわかりました。

ローヤルゼリーやプロポリスには、研究によりまだまだたくさんの健康への有用性が発見されることが期待されています。

みつばち研究助成基金とは

山田養蜂場は、「病気を治療するのでなく、病気になりにくい体をつくる」という予防医学の観点から、人びとの健康維持に貢献する研究に力を入れています。その一環として、2008年に設立した「みつばち研究助成基金」は、ローヤルゼリーやプロポリスなどのミツバチ産品や、サプリメント素材の新たな可能性を追究するため、広い視野を持つ研究者たちの、創造的で有益な研究を支援しています。

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