山田養蜂場運営の研究拠点「みつばち健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。

「健やかに」発刊録

「蜂の子」は元気のための成分がいっぱい!

蜂の子は、豊富なタンパク質に加えて、ビタミン、ミネラル、脂肪酸などを含む、栄養の宝庫。
タンパク質を構成する重要な成分の「必須アミノ酸」をはじめ、蜂の子に含まれる栄養素とその働きを紹介します。

必須アミノ酸

必須アミノ酸とは、体内で合成できないため食品から摂る必要があるアミノ酸です。9種類あり、蜂の子にはすべての必須アミノ酸が含まれています。

●バリン、ロイシン、イソロイシン

この3つは分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれ、筋肉の代謝に深くかかわっている。また、脂肪の燃焼を促すとされる。

●リジン

体の成長や修復にかかわっている。米や小麦など主食になる穀類にはリジンが少ないので、副菜で補う必要がある。

●フェニルアラニン

脳内で神経伝達物質に変換される。精神を高揚させるほか、記憶力を高めるともいわれる。

●スレオニン(トレオニン)

成長を促す作用や、肝機能を整える作用があるとされる。

アミノ酸

必須アミノ酸に対して、体内で合成されるアミノ酸は非必須アミノ酸と呼ばれますが、「食品からの摂取が必須ではない」という意味で、同様に大切な栄養素です。

●グルタミン酸

神経伝達物質として働く。

●アスパラギン酸

疲労回復、スタミナ強化などの作用があるとされる。

●プロリン

コラーゲンの主要成分で、コラーゲン代謝を正常に保つ働きがあるとされる。

●アラニン

エネルギー源として利用されやすく、アルコールの代謝を促す作用もあるとされる。

●チロシン

神経伝達物質のノルアドレナリンやドーパミンの原料となる。集中力を高めるとされる。

ビタミン類

体やエネルギーをつくるための代謝を助ける働きや、生理機能を維持する働きがあります。体内ではほとんど合成されず、食品から摂る必要があります。

●ビタミンA(β -カロテン)

皮膚や粘膜を正常に保つ。暗がりで物を見るためにも必要な栄養素。

●ビタミンB1

糖質を代謝するために必要。エネルギーにならなかった糖質は疲労物質として残るので、不足すると疲れやすくなる。

●ビタミンB2

三大栄養素のタンパク質、脂質、糖質のすべての代謝にかかわり、特に脂質をエネルギーに変えるときに必要となる。

●ビタミンB6

タンパク質(アミノ酸)を代謝するために必要。

これらのほかに、α -カロテン、β -クリプトキサンチンなどが含まれています。

ミネラル類

ミネラルは、骨、歯、血液など、体を構成する重要な栄養素です。「蜂の子」には次のようなミネラルが多く含まれています。

●カリウム

ナトリウムの排出を促し、血圧を正常に保つように作用する。

●リン

カルシウムと結合して骨や歯を形成。エネルギー代謝にもかかわっている。

●カルシウム

骨と歯を構成するほか、血液凝固を助けたり、筋肉の収縮や神経伝達にもかかわっている。

●鉄

赤血球のヘモグロビンと結合して酸素を全身の細胞へ運ぶ。不足すると貧血になるほか、肌荒れや睡眠障害に。

これらのほかに、マグネシウム、銅などが含まれています。

脂肪酸

脂肪酸は、油脂を構成する主成分です。さまざまな種類があり、油脂の性質はその脂肪酸によって決まるといえます。
大きく分けると、脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられます。飽和脂肪酸は、酸化しにくい性質を持ち、不飽和脂肪酸は、常温でも固まりにくい性質を持っています。
一般に、飽和脂肪酸は動物性油脂に多く含まれ、不飽和脂肪酸は植物性油脂に多く含まれていますが、「蜂の子」には不飽和脂肪酸も多く含まれています。

●オレイン酸

動脈硬化や心臓病、高血圧などを予防する働きがあるとされる。オリーブオイルなどに多く含まれている不飽和脂肪酸。

●パルミチン酸

ココナッツオイルやバターに多く含まれている飽和脂肪酸。

そのほか、不飽和脂肪酸のリノレン酸やリノール酸も多く含まれています。

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