山田養蜂場運営の研究拠点「みつばち健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。

「健やかに」発刊録

プロポリス 城壁の意味を持つプロポリスで外敵から身を守る!

ミツバチの巣を清潔に保つ働き

プロポリスの語源は、ラテン語のpro(前、正面)とギリシャ語のpolis(都市)に由来し、「都市の入り口を守り、敵の侵入を防ぐ城壁」という意味を表しています。プロポリスは、ミツバチがさまざまな「植物の樹脂や新芽からつくり出す」もの。花粉やミツバチの唾液(だえき)、ミツロウなども含まれています。
植物の樹脂にはもともと、植物の新芽を保護したり、傷んだ幹を再生する作用があります。ミツバチは本能的にその力を利用し、巣の出入り口や巣の壁などに塗りつけて、外から有害な菌を巣の中に持ち込まないように防ぎ、巣を清潔に保っているのです。
プロポリスの語源は、ラテン語のpro(前、正面)とギリシャ語のpolis(都市)に由来し、「都市の入り口を守り、敵の侵入を防ぐ城壁」という意味を表しています。

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プロポリスが、ミツバチの巣を清潔に保っていることは、試験でも証明されています。2種類の巣箱を用意し、一方にはブラジル産プロポリスを含むエタノール、もう一方にはプロポリスを含まないエタノールを塗り、ミツバチを生活させた後、巣箱を調べました。
結果は、プロポリスを塗った巣箱のほうが有害菌が少ないことが確かめられました。また、有害菌が多いとミツバチが自分でつくり出す「抗菌ペプチド」が、プロポリスを塗った巣箱ではほとんどつくられませんでした。
こうしたプロポリスの長所を、私たち人間にも活かす研究が数多く行われています。

研究 抗酸化 プロポリスの抗酸化力が激しい運動の酸化ストレスを緩和

「活性酸素」は、体内に侵入した異物などを攻撃し、体を守る働きをしています。ところが、活性酸素が増えすぎると、健康な細胞までも傷つけてしまい、老化を促進したり、生活習慣病などの原因になったりします。
過剰な活性酸素によるダメージを「酸化ストレス」、活性酸素から体を守る働きを「抗酸化力」といいます。抗酸化力が高いほど、若々しく、健康な状態を保つことができるといえます。
そこで、プロポリスの抗酸化力を検証するため、激しい運動を行ったときに発生する酸化ストレスを、プロポリスの飲用により緩和できるかを調べる試験が行われました。
大学の剣道合宿で参加者を2グループに分け、一方にプラセボ(※1)を、もう一方にブラジル産プロポリスを含む錠剤を飲用してもらい、二重盲検法(※2)により試験を実施。5日間飲用後、運動前後の血清に含まれる「還元型アルブミン(酸化されていないアルブミン)」の割合を比較しました。還元型アルブミンが多いほど酸化ストレスが少なく、抗酸化力が働いたことになります。
試験の結果、ブラジル産プロポリスグループは、プラセボグループに比べ「還元型アルブミン」が多く、酸化ストレスが緩和されていることがわかりました。プロポリスの抗酸化力は、健康のため、さまざまに役立てられることが期待されます。

還元型アルブミン量の変化

その他のプロポリス研究 年をとると気になるこんな病気の研究報告も!

年齢とともに気になる病気に、「認知症」や、目の病気の「加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)」があります。この2つの病気に対してプロポリスがどんな働きをするかを調べる研究も行われています。
認知症の研究では、「ホモシステイン」という物質が増えるタイプの認知症に、ブラジル産プロポリスがよい影響を与える可能性が示されました。
加齢黄斑変性症は、網膜にある「黄斑」という部分が、光(紫外線)などのダメージを受けて変性し、視力障害が起こります。50歳以上の人に多くみられる病気で、加齢に伴って増加します。研究では、ブラジル産プロポリスに「網膜視細胞の死滅を抑制する作用」と「光の刺激から目を保護する作用」がある可能性が示されました。

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