山田養蜂場運営の研究拠点「みつばち健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。

「健やかに」発刊録

栄養素のはなしvol.20 苦味はあれど、食べてよし、塗ってよしのアロエで「医者いらず」!?

アロエは、アラビア語の「アロッホ(苦い)」という言葉に語源があり、葉から出る汁が苦いことから名付けられたそう。キダチアロエとアロエベラでは、各成分の含有率に違いがあり、たとえばビタミンAはキダチアロエのほうが多く含まれます。

アロエはアフリカ大陸南部を中心に分布する多年草で、ヨーグルトやゼリーなどの食材としておなじみですね。
600種類以上あるともいわれていますが、日本では主に棘を持ち細身のキダチアロエと、肉厚のアロエベラが栽培されています。
アロエのゼリー質には、アミノ酸、酵素などが含まれているほか、ネバネバのもとであるアロエマンナンには、保湿作用や皮膚の老化防止作用があるといわれています。
また、それぞれ研究段階ですが、独特の苦み成分・アロインには腸を刺激し便通を促す作用や殺菌作用、アロエエモジンには健胃作用、
アロエシンやアロエチンには殺菌作用や美白作用があるとされています。さらに、バルバロインによる下剤活性や抗ヒスタミン作用、抗炎症作用なども報告されています。
最近の研究では、アロエに含まれる植物ステロールに抗肥満効果や抗糖尿病効果、美肌効果などが期待できるとのこと。
まとめると、食べて「便通改善」「健胃」、外用して「ひび・あかぎれの予防や、軽いやけどのアフターケア」、食用と外用の両方による「美肌効果」など、アロエには多岐にわたる健康作用が期待されているのです!
アロエを家庭で食べる場合、まずピーラーを使って皮を半分むいてみてください。そこからスプーンを使ってゼリー質をこそげとるようにするときれいに取れます。
また、食べる前にさっと下ゆでをしましょう。慣れない場合はおなかを下すことがあるので、最初は少量(1㎝程度)ずつ食べるのがおすすめです。
古くから日本でも「医者いらず」と親しまれてきたアロエ。せっかくですから、観賞用に育てるだけでなく、ぜひお料理にも活用してくださいね。

監修
浅尾貴子(あさおたかこ)先生
女子栄養大学助教。管理栄養士。フードコンサルタント。美容・健康・ダイエットの専門家としてさまざまなメディアで活躍している。

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