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I. ミツバチについての基礎知識
  —養蜂と蜜源植物—

養蜂と蜜源植物

はじめに

    養蜂 beekeeping は、人間がミツバチを飼育して、農作物の花粉交配やミツバチ産品を収穫したりするための技術である。養蜂には長い歴史がある。人類が最初に出会ったのは自然に生息しているミツバチであったから、それを飼育できるようになるためには、ミツバチの性質と飼育環境の双方に関する知識を蓄えることが必要であったろう。現在の養蜂家 beekeeper は、ミツバチの性質だけでなく、ミツバチの行動範囲の自然環境と人為的な環境についても熟知している必要がある。
     養蜂の目的は、主に、農作物を花粉交配させることと、ミツバチ産品を収穫することであるが、そうした目的のミツバチ(種蜂)を提供することも含まれる。セイヨウミツバチは、養蜂に適したミツバチとして圧倒的な数が飼育されている。ただし日本では、同じ目的でニホンミツバチを飼育することが復活してきている。また受粉目的に限れば、マルハナバチやマメコバチも使われている。
     養蜂の基礎となるミツバチの生物学については、「ミツバチの基礎知識」に紹介してあるので、ここでは実践的なことがらについて補足しておく。

養蜂の文化史

    人間とミツバチとハチミツの歴史は古い。1919年には、スペインの東部、バレンシア近くのアラニア洞窟 Araña Cave で発見された壁画の中に、高所に梯子を掛け、穴の中にあるミツバチの巣から何かを採集している人の絵が見つかっている。壁画の描かれた年代は紀元前6000年頃と推定されている。次は数千年下って、ハチミツを濾すのにつかわれた、穴が穿かれた新石器時代の粘土容器がスイスで見つかっている。その後、スメール、バビロン、ヒッタイト、古代インド(ヴェーダ)などの古代文明の中に、ミツバチやハチミツの記述が登場する。
    さらに古代エジプトでは、紀元前3500年頃、エジプトの2つの王国が統合された時、一方の王国の象徴としてミツバチのヒエログリフが使われている。そのエジプトでは、ハチミツの採集から保存までの様子を描いた絵が残されている。ギリシアでは、紀元前450年頃の巣が発掘されている。こうした技術はローマに継承された。その後、ヨーロッパ各地で養蜂が試みられた歴史は詳しくしらべられている。 西洋におけるこうしたミツバチの文化は、彫刻、ガラス細工、コイン、宝石などの工芸品として残されている。こうした歴史は、Crane や Ransome の本、(Crane83、Ransome04) あるいは、International Bee Research Association のBritish Bee Books(79)などに紹介されている(Ransomeの本は、1937年に出版された本のDover社による復刻版である)。
    日本におけるミツバチとハチミツ利用の歴史も古く、最初の記述は日本書記に遡るという。平安時代の後期には、藤原 宗輔(むねすけ)という公卿が、蜂飼大臣(はちかいのおとど)として今鏡や十訓抄に登場する。虫愛ずる姫君と同じで、これは珍談、奇談の主人公としてであるが、ハチが飼われていた証拠とも言える。江戸時代になると各地で養蜂活動が行なわれるようになり、その様子は、貝原益軒の「大和本草」、久世敦行の「家蜂畜養記」などに伺えると言う(飯田07)。中国の書を翻訳した「国訳本草綱目」にも、ミツバチとハチミツに関連した記述が断片的に紹介されている。江戸時代から明治初期には、養蜂はハチミツとロウを産生する地場産業に成長していた。これらのミツバチはニホンミツバチである。
    日本にセイヨウミツバチが持ち込まれたのは、1877年(明治10年)であり、それ以後、西洋式の養蜂が広がり、ニホンミツバチを利用した養蜂は廃れていった。

Langstroth式巣箱

図1-25.ラングストロス式巣箱  単位:mm(図中はinch)
(MAAREC, Beekeeping Equipment, Figure 4の図を基に作成)

現代の養蜂技術

   現代の養蜂技術は、ラングストロスの巣箱と性質のよいセイヨウミツバチであるイタリア亜種 A. mellifera ligustica に支えられている。ラングストロスの巣箱とは、箱の中に、背中合わせに2重に並んだ巣房をもつ可動式の巣板を複数枚差し込み、それらの巣板と巣板の間が、ビースペース bee space と呼ばれる 6-10mm間隔になるようにするという、米国の牧師だったロレンゾ・ラングストロス Lorenzo Lorraine Langstroth が19世紀の中頃(1851年)に考案した巣箱である。イタリア亜種は、それより少し前、スイスで、ハチミツの産生に優れ、繁殖能力が高く、攻撃的でないミツバチとしてイタリアとの国境地帯で発見された。
    こうした巣箱とイタリア亜種の組み合わせによる養蜂技術は、20世紀に南北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、さらに日本に広がり、養蜂の定番技術となった。
    現代の巣箱も、国の標準規格やその他の方式で、サイズや組み合わせに違いはあるが、基本的な構造は昔のラングストロスのそれを踏襲している。中核となるのは、可動式の巣板を差し込んだ本体の箱で、この箱の上下に補助的な箱が重ねておかれる。可動式の巣板の数は10枚程度である。補助的な箱は、本体の下に重なる巣箱の底になる台座、巣箱の入り口をもつ底板や、本体の上に重ねる女王バチが移動できないようにする隔王板、継箱、内部カバー、覗く上蓋、などである。(Beekeeping Basics, p.8の図参照)
    ハチの入手には、養蜂業者または養蜂家から種蜂を購入する、分蜂を採取する、野外の木の枝や壁の巣にいるハチを集める、などの方法がある。種蜂とは、女王バチを含む数万単位のハチが収められた箱である。初心者の場合、分蜂や野外からハチを採取するのは難しいので購入に頼ることになる。
    養蜂の基本的な道具は、花のない時期に餌をやるための給餌器、巣礎と呼ばれるミツバチが巣をつくりやすくするためのミツロウで作った人工的な巣板、煙を出してハチを穏やかにするための燻煙器、ブラシやツール、巣板を回転してハチミツを分離するための遠心分離器などである。
    養蜂技術については、Basic Bee Biology for Beekeepers/Beekeeping Basics、MAAREC が詳しい。MAAREC(Mid-Atlantic Apiculture Research and Extension Consortium, http://maarec.cas.psu.edu)とは、米国の中部東海岸の州と農務省とで組織されているミツバチの農業研究を目的とする協会で、そのサイトからは、ミツバチに関する生物学的な基礎や養蜂技術の基礎に関する上記の冊子(pdf版)が無料でダウンロードできる。
    なお、世界で広く使われているイタリア種(Italian bees) A. mellifera ligustica 以外の養蜂のミツバチは、、カーニオラン(Carniolan bees) A. mellifera carnica、コウカサス(Caucasian bees) A. mellifera caucasia、ドイツ(German dark) A. mellifera mellifera などに限られる。

ミツバチの供給源

   養蜂は、巣をどこに設置するか、最初のハチ群をどう増やすかから始まるが、飼育が始まると、天候の変化への対処や病害虫からの保護、採餌ができない時にどのように給餌するかなど、飼育地と飼育場所の環境に応じたこまかい知識と技能が必要となる。
    この数年、ミツバチが姿を消してしまう、コロニーの消失現象(Colony Collapse Disorder、 略してCCD、日本語では蜂群崩壊症候群と訳されている)が養蜂事業の大きな脅威になっている。我が国の養蜂は、女王バチの輸入をオーストラリアに依存しているが、その輸入が禁止されたことでハチ不足の状況になっている。そのため、農林水産省は2009年6月15日に、対策のための有識者会議を開催し、各種の支援策を打ち出した。
    こうした状況で注目されているのは、人工授精技術である。人工授精への関心は古くからあり、狭い空間に閉じ込めて交尾させようという試みは1700年代から始まっているが、この方法は今に至るも成功していない。器具を使って複数の雄の精子を女王バチの生殖器官に直接送り込む方法 instrumental semination は、1920年代から始まり、1940-50年代に成功している(Cobe83)。現代こうした技術は、この技術に経験の深いコビー Susan Cobey によって、米国オハイオ大学からのスピンアウト企業で、一般への普及が図られている。この手法で使われているのは、スロベニア原産の亜種、カーニオラン A. mellifera carnicaである。我が国では、スズメバチへの防衛力があり、ダニへの耐性が強いニホンミツバチの人工授精技術が、玉川大学吉田忠晴教授らによって研究されており、実用化が図られている。

受粉媒介者としてのミツバチ

   農水省のミツバチ不足問題の有識者会議は、スイカ、メロン、イチゴ、ブルーベリーなどの花粉交配用のミツバチが不足しているということで設置されたものである。果物の生育で、ハウス栽培の割合が増大していることも、花粉交配を人手に頼らないで行えるミツバチの必要性を高めている。ただし、トマトやピーマンなどにはマルハナバチが、リンゴの交配にはマメコバチが代替として使われている。
    養蜂大国であるアメリカの場合、ミツバチを殖やし受粉のために貸し出すことが大きなビジネスになっている。受粉対象となる主な作物は、アーモンド、リンゴ、メロン、アルファルファ、モモやスモモ、アボガド、ブルーベリー、イチゴなどである。

養蜂の産物

   ミツバチの主要な産物はハチミツとミツロウであるが、それだけではない。他にも、花粉、ローヤルゼリー、プロポリス、ハチ毒など、量は少ないがよく知られたものがある。こうした製品をつくるには、それぞれ多少違った道具と技術が要求される。
    先進国の商業化された養蜂では商品になっていないが、伝統的なハチの利用では、ミツバチを含め、さまざまな野生のハチの巣から幼虫や蛹を採集して、これを食料にすることも広く行なわれている。また日本でも、マムシやハブ酒と同じで、危険と思われているオオミツバチを生きたままハチミツにつけ強壮剤にする、というような習慣もある。

ハチミツ
    蜜源となる植物の種類と採取時期により、ハチミツの成分は異なってくる。したがって、市場にでているハチミツも多様であり、その用途も数千に及んでいる。 純粋のハチミツとして市場にだされる主な製品の形は、セクション巣 section comb、カット巣 cut-comb、塊ハチミツ chunk、結晶あるいはクリーム状のハチミツ、液体状のハチミツの5種類である。

花粉
    ミツバチが集めた花粉には、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどが含まれており、健康食品やサプリメント商品となる。

ミツロウ
    働きバチは、ハチミツを原料としてミツロウを産生する。1キログラムのミツロウを産生するのに約7キログラムのハチミツが使われる。ミツロウは主に、化粧品、ロウソク、人工の巣板(巣礎)などの材料となる。

ローヤルゼリー
    ローヤルゼリーの採取は、幼虫が4日になった女王バチの巣房をまねて作られた人工王台から個々に採集される。幼虫である最初の時期にローヤルゼリーが与えられるのは、働きバチも同じであるが、後者では、ほとんど巣房に残らないほど消費される。しかし、女王バチには大量に与えられるため、ある程度の量が巣房内に蓄えられる。初夏なら、単一の巣から20-200gほどのローヤルゼリーが採取可能である。ローヤルゼリーは、鮮度を保つ必要があるので、採集後はただちに冷蔵庫などで保管する必要がある。
    ローヤルゼリーのおよその組成は、水が67%、アミノ酸を含むタンパク質成分が12.5%、単糖類が11%、脂肪酸が5%、その他にビタミンB類とCが含まれている。伝統医学において、ローヤルゼリーには大きな効用があるとされており、現代医学の視点からその根拠をしらべる研究がなされている。

プロポリス
    プロポリスは、ミツバチが樹木から集めてくる樹脂 resin、バルサム balsam(松脂油にとんだ樹液)、樹液 sapなどの混合物である。ミツバチは、この物質を巣の周辺に塗ったり、巣板の強度を補強したりする構造補強剤として使う。また、巣に近づいたり侵入したので殺した動物の死骸を腐らないように包んだりすることにも使われる。したがって防腐作用や殺菌作用があることが知られている。
    ブラジルでうまく適合しているアフリカ化ミツバチは、こうした抗菌作用のあるプロポリス産生に向いているという説がある。これは微生物の活動が活発な熱帯でミツバチが生息することに適合していると思われる。 また、ハチミツと同じで、プロポリスも、採取される樹木により効能が違ってくる。そこで、より望ましい効能をもつ物質を採集できる飼育環境の探索や、採取対象樹木、採集物の分析などが研究されている。
    ローヤルゼリーと同様に、プロポリスも伝統医学では大きな効用があるとされている。

ハチ毒
    何かの医療目的でハチにわざと刺させる療法は蜂針療法と呼ばれ、養蜂家や民間の研究者によって受け継がれている。物質としてのハチ毒は集めにくく、養蜂産品としては最も高価である。

蜜源植物

   ミツバチが花粉や花蜜の採集に訪れる花の種類は、飼育されている地域によって大きく異なる。ミツバチが訪れる可能性のある花は、全世界で12万種と推定されている。ミツバチのこうした性質は、花粉媒介者としてのビジネスを生み出しているが、そうした果樹や農作物の花は、良質のハチミツ源とは必ずしも一致しない。
    日本における養蜂では、4月から7月の花蜜の採集の最盛期においては、ナタネ、レンゲ、ニセアカシア、ホワイトクローバー、ミカン、クロガネモチ、トチノキ、カキ、ハゼノキ、キハダ、クリ、ソバ、などが代表的な植物であった(井上丹治、養蜂のスタート、(株)養蜂研究所、1960)。その後の高度成長と日本列島の大改造で、蜜源植物が生育する日本の里山風景も大きく変化している。現在、(社)日本養蜂はちみつ協会(http://bee.lin.go.jp/hn/standard/index.html)が行なった会員へのアンケートによれば、28科46属が蜜源植物として挙げられている。
    米国ではアルファルファ alfalfa、バスウッド basswood、ソバ buckwheat、アボガド avogado、ブルーベリー blueberry、クローバー clover、オレンジ orange、ユーカリ eucalyptus、サワーウッド sourwood、ファイアーウィード fireweed など、花の種類の応じたハチミツが商品になっている。米国蜂蜜協会(http://www.nhb.jp/about/about.shtml)によれば、その数は300にもなる。
    近年は、我が国でも花ごとにことなるハチミツを味わう嗜好をもった消費者が増え、蜜源を異にするハチミツ商品への関心が高くなり、オーストラリア、ニュージーランド(とくにマヌカ Manuka Honey)、ハンガリー、ベトナム(コヒー)などが売られるようになってきている。

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事業としての養蜂

   一般にミツバチを人為的に飼う目的としては、研究、趣味、事業が考えられる。大学や高校、中学などで、研究や教育のために飼うことを例外とすれば、趣味として飼うか、商業的目的で、つまり事業として飼うかになる。このように飼われているミツバチは法律的には家畜とされ、法律的制約を受ける。例えば、養蜂振興法では、業としてミツバチを飼う場合は、届け出ることになっている。

養蜂組合

   ミツバチを飼うためには、蜂群と道具が必要であり、また、飼育技術を習得していなければならない。また、巣箱の設置場所などについて、既設のそれの邪魔にならないような配慮も必要である。そうした情報を提供するのが、各国の農業省(日本では農林水産省)参加の機関や養蜂組合である。日本と米国については、すでにふれたが、こうした組合は公的な性格のもの、民間のもの、非営利機関(NPO)などさまざまであるが、数が非常に多い。そのもっとも権威のある組織は、国際養蜂協会連合 APIMONDIA(http://www.apiservices.com/apimondia/index_us.htm)である。

ニホンミツバチによる養蜂

   多くの農作物と同じように、ミツバチ産品に関しても、我が国は輸入に依存している。国土の違いを考えれば、この状況はやむをえないが、日本でも特色のある農産物を生産すべきだという意識も高くなっている。養蜂においても、ニホンミツバチを飼育することへの関心が高まっている(藤原00、久志09)。
    ニホンミツバチを使った日本の伝統的な養蜂では、洞式(丸太)巣箱がつかわれ、蜜を採集する時は巣を破壊していた。新しくニホンミツバチに注目した人たちは、巣箱にセイヨウミツバチに使われるラングストロス式の可動枠の巣板を取り入れ、この巣板面積を縮小するなど、さまざまな工夫を加えた方式を開発している(藤原00、久志09、菅原05)。
    ニホンミツバチは、セイヨウミツバチより採餌のための行動範囲が狭い。セイヨウミツバチの行動半径は約4キロメートル、ニホンミツバチのそれは約2キロメートルと半分なので採餌対象面積は4分の1になる。また、一群(コロニー)のハチの数も約半分である。したがって採餌能力と訪花の状況が同じだとすれば、同じだけの花粉や花蜜を採集させるためには、約8倍の巣箱を設置しなければならないことになる。また、巣を放棄して(逃去)移動してしまいやすいことも欠点とされている。
    長所としては、ニホンミツバチの場合、分蜂している野生種を捕獲して飼うことができること、セイヨウミツバチに較べて性格が穏やかなこと、寒さに強く、寒冷地でも採蜜できること、天候が悪くても採餌をすること、お互いの体からダニを除くような行動をするのでダニに強く、天敵であるスズメバチにもある程度の防御能力があることなどがあげられている。
    これらのことは、セイヨウミツバチを用いた養蜂が海外の大規模な農場に相当し、ニホンミツバチをもちいたそれが日本の里山式の農業に相当する、という比喩を想起させる。生物多様性の視点に立てば、両方がうまく組み合わされて発展することが望ましいであろう。
    なお、ニホンミツバチを日本の自然の理解や里山の保全、農業への理解のための教育に生かそうという動きもでてきている。

参考文献

  • Hilda M. Ransome, The Sacred Bee in Ancient Times and Folklore, Dover Publications, 2004.
  • International Bee Research Association (ed.), British Bee Books, 1979.
  • Ethel Eva Crane, The Archaeology of Beekeeping, Gerald Duckworth & Co Ltd, 1983.
  • 渡辺孝、ミツバチの文化史、筑摩書房、1994.
  • 飯田辰彦、輝けるミクロの「野生」 日向のニホンミツバチ養蜂録、鉱脈社、2007.
  • Beekeeping : Wikipedia, the free encyclopedia (http://en.wikipedia.org/wiki/Beekeeping)
  • Bees for Development  (http://www.beesfordevelopment.org/)
  • Basic Bee Biology for Beekeepers/Beekeeping Basics、 MAAREC (Mid-Atlantic Apiculture Research and Extension Consortium) (http://maarec.cas.psu.edu)
  • Irmgard Diemer, BEES and BEEKEEPING, Merehurst Press, London, 1988.
  • Eva Crane, A Book of Honey, Oxford, 1980.
  • Eva Crane, Bees and beekeeping science, practice and world resources, Heinemann Newnes, Oxford, 1990.
  • H.R.C. Riches, A Handbook of Beekeeping, Northern Bee Books, 1992.
  • Eva Crane, The World History of Beekeeping and Honey Hunting, Routledge, 1999.
  • Franc Šivic, LIVING WITH BEES, Ljubljana, 2003.
  • Claire Preston, Bee, Reaktion Book, 2006.
  • Holley Bishop, Robbing the Bees: A Biography of Honey-The Sweet Liquid Gold that Seduced the World, Free Press, 2007.
  • Alphonse Avitabile, Diana Sammataro, The Beekeeper's Handbook, Third Edition, Cornell University Press, 2006.
  • Ross Conrad, Natural Beekeeping: Organic Approaches to Modern Apiculture, Chelsea Green Pub Co., 2007.

    次の書は、社会的な昆虫としてのミツバチの生態と養蜂についての、よい解説書である。

  • Thomas D. Seeley, The Wisdom of the Hive: The Social Physiology of Honey Bee Colonies, Belknap Press, 1995(トーマス・D・シーリー著、長野敬、松香光夫訳『ミツバチの知恵―ミツバチコロニーの社会生理学』青土社 1998.
  • Holley Bishop, Robbing the Bees: A Biography of Honey--The Sweet Liquid Gold That Seduced the World, Free Press, 2005.
  • Ross Conrad, Natural Beekeeping: Organic Approaches to Modern Apiculture, Chelsea Green Pub Co., 2007.
  • Eva Crane, The World History of Beekeeping and Honey Hunting, Routledge, 1999.

    次の書は、環境と農業における受粉者としてのミツバチの重要性に、一般人の注意を向けた良書とされている。受粉者としての環境中のハチ類の状況についての最新情報は、クセルクセス協会 The Xerces Society が提供している。

  • Stephen L. Buchmann, Gary Paul Nabhan, The Forgotten Pollinators, Island Press, 1996.
  • The Xerces Society, "Bumble Bees in Decline" (http://www.xerces.org/bumblebees/)

    ミツバチの病気は、養蜂業者にとっての大きな脅威である。次のウエブサイトは、ミツバチの生態や養蜂の基本知識を提供していると同時に、ミツバチの病気に関する情報交換サイトになっている。

  • Mid-Atlantic Apiculture Research and Extension Consortium (http://maarec.cas.psu.edu)

人工授精技術

  • S. Cobey, The development of instrumental insemination, American Bee Journal, 123(2): 108-111, 1983.
  • Honey Bee Insemination Servicen (http://www.honeybee.breeding.com/scobey.html)
  • Honey Run Apiaries (http://www.honeyrunapiaries.com/27.37.0.0.1.0.phtml)
  • M.T. Sanford, Susan Cobey and the New World Carniolan® Breeding Progam, Bee Culture (January 2003), Vol. 131 (1): 21-23.
  • 吉田忠晴、ミツバチ不足と日本農業のこれから、飛鳥新社、2009.

養蜂家のための情報

  • 日本養蜂はちみつ協会  (http://bee.lin.go.jp/hn/standard/index.html)
  • 米国蜂蜜協会  (http://www.honey.com/)
  • US Fish and Service Wildlife Service (http://www.fws.gov/Pollinators/)
  • INSECT POLLINATORS (http://www.geocities.com/insectpollinators/)
  • Photographic Plant/Pollinator Database   (http://www.pollinator.com/plant_pol/databaseindex.htm)
  • 国際養蜂協会連合 APIMONDIA   (http://www.apiservices.com/apimondia/index_us.htm)
  • 井上丹治、養蜂のスタート、(株)養蜂研究所、1960.

ニホンミツバチについて

  • 藤原誠太/著 村上正/著(日本在来種みつばちの会/編)、新特産シリーズ 日本ミツバチ 在来種養蜂の実際、農山漁村文化協会、2000.
  • 藤原誠太、だれでも飼える日本ミツバチ―現代式縦型巣箱でらくらく採蜜、農山漁村文化協会、2010.
  • 飯田辰彦、輝けるミクロの「野生」 日向のニホンミツバチ養蜂録、鉱脈社、2007.
  • 久志 富士男、ニホンミツバチが日本の農業を救う、高文研、2009.
  • 菅原 道夫、ミツバチ学 ニホンミツバチの研究を通し科学することの楽しさを伝える、東海大学、2005.
  • 佐々木正己、ニホンミツバチ-北限の Apis cerana、海游舎、1999.
  • 吉田忠晴、ニホンミツバチの飼育法と生態、玉川大学出版部、2000.
  • 吉田忠晴、ニホンミツバチの社会をさぐる、玉川大学出版部、2005.
  • 日本蜜蜂(ニホンミツバチ)の飼育入門書 (http://nihon-mitsubachi.seesaa.net/)

日本の蜜源植物

  • 井上丹治、新蜜源植物綜説、アズミ書房、東京、1971.
  • 蜜源植物特集、ミツバチ科学、24(4); 145-192, 2003.
  • 佐々木正己、蜂から見た花の世界.四季の蜜源植物とミツバチからの贈り物、海游社、2010.

ハリナシミツバチ

  • 天野和宏、メキシコにおけるハリナシミツバチ類の遺伝資源としての現状と利用に関する調査、動物遺伝資源探査調査報告、第13号、pp.1-33、2003.
  • ミツバチ蜜とは異なるハリナシミツバチ蜜の持つ特異な抗菌性 (http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2006/nilgs/ch06016.html)
  • E. J. Slaa, et al., Stingless bees in applied pollination: practice and perspectives, Apidologie 37: 293–315, 2006.

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