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Ⅲ. 健康や医療に関わるミツバチ産品研究

はじめに

    ミツバチの巣からは、ハチミツ honey だけでなく、花粉 pollen、蜜蝋 beeswax、プロポリス propolis、ローヤルゼリー royal jelly などが収穫される。さらに、ミツバチが刺す時に出す毒、すなわちハチ毒 bee venom も、民間では薬効に優れた天然物として知られている。また、昔からの習慣としてミツバチの幼虫(蜂の子)を栄養に富む食物とするところもある。これらは、ミツバチ産品 bee products と総称される(Bogdanov, The Honey Book)。
    有史以来、人類はミツバチを探し、その産品を言わば収奪してきた。そうした証拠は、紀元前6,000年あるいはそれ以前の石器時代の岩に描かれたいくつかの絵からも想像される(Jones09)。それらの産品とくにハチミツが、治癒目的に使われていたことは、紀元前2,000年から1,000年のスメール人がいたユーフラテス流域、中国、インダス、古代エジプトなどの記録から伺える(Jones09)。
    単純な狩猟時代が終わると、ミツバチの一部は、人間に飼われて養蜂が行なわれるようになったが、野生のミツバチの巣を探して彼らの産物を利用することは、ミツバチが生息する世界の多くの地域で広く行なわれてきた。その利用の主な目的は、もちろん甘い食べ物を入手することであるが、医療目的や、蜜蝋のように素材としても使われてきた。西洋医学の祖と言われる古代ギリシアのヒッポクラテス Hippocrates(460-367 BC)もハチミツの効用に言及している。同時代のギリシャのスポーツ選手はハチミツをエネルギー源としてきた。古代ローマの学者も、プロポリスの効用に言及している。古代中国でもハチミツの効用を記載した書籍がある(Stangaciu02)。
    そうした知識や技法は、それぞれの地方や民族の知識となって、民間療法、伝承医療、伝統医学などと呼ばれて今日まで伝承されてきた。いわゆる西洋医学が全盛の現在では、そうした知識や技法は、代替医療 Alternative Medicine あるいは補完的医療 Complementary Medicine と呼ばれている。ミツバチ産品を利用した代替医療や補完的医療は、ミツバチ療法 Apitherapy と総称され、それを発展させることを目的とした団体がいろいろな国で設立されている。養蜂家の世界連合である Apimondia (http://apiculture.com/apimondia/index_us.htm)も、Apitherapy 関連情報を発信している。残念ながら、そうした努力にも関わらず、伝統的な知恵を現実の医療に生かす道はまだ十分開かれていない。
    以下では、その理由を述べ、ミツバチ産品を健康の維持や医療に生かす可能性について、産品ごとに簡単に解説する。

現代医療の壁

    民間療法あるいは代替医療を、現実の医療に生かせない根本的な理由は、現代の医療行為が国によって厳格に規制されているサービス産業になっていることによる。国が行なう規制は、基本的に医療の受け手を保護する目的でなされる。医学的な治療の手段は、その効果が科学的に証明されたものでなければ、原則として使うことが許されない。この精神を具体的に表現したのが、根拠に基づく医療 Evidence Based Medicine(EBM)という言葉である。しかし、何が科学的かは、実は時代とともに変化してきた。例えば、EBMを実践するためには、統計学を基礎としなければならないが、我が国では現在にいたるも医学統計学の専門家を育成する仕組みが整っておらず、こうした専門家は不足している。
    さまざまな医療行為を客観的に評価しようとすると、一般に、大変な費用がかかる。このことは現代医学の代表的な治療手段である薬については、とくに言えることである。現在、製薬会社の規模が大きくなり、本質的に新しい薬の開発が資本集約的な大手企業でなければできなくなってきた大きな理由もここにある。薬の場合、副作用が大きな壁になるが、承認されるための安全性の基準もだんだん高くなってきている。一例をあげると、一世紀以上使われてきたアスピリンも、今日新たに申請したらおそらく許可されないだろう、と言われているほどだ(Bartfai00)。多くの代替医療の手段を客観的に評価することは、不可能ではないが相当な費用がかかることになる。
    医療行為を薬の投与に絞り、ミツバチ産品を薬のように使えないか、という問題に限っても、いくつかの難しい問題がある。
    その第1は、現在、医療用に使われている薬が単一成分を建前としていることだ。つまり、薬として認められるためには、化学的に純粋な化合物である必要がある。ところが、多くの有用天然物がそうであるように、ミツバチ産品も化学的には混合物 Mixture であるから、そのままの製品では薬として認める(承認する)ことが、現在の法律では難しいのだ。例外は漢方薬である。現在の日本の薬事法では、伝統的な漢方薬は生薬として医師による処方が認められているだけでなく、医師の処方箋を必要としない大衆薬としても薬局での販売が認められている。それは、近代医学が日本に持ち込まれる以前に行われていた、伝統的な漢方を基礎にした医師業に配慮した結果である。しかしながらミツバチ産品は、そうした生薬としては例外的にしか認められていない。
    第2の問題は、医療行為の実施者に関する規制である。医師に掛かれることが稀であった昔は、民間療法に頼ることが多かったため、国が資格を認定している医師と、医療に通じた民間の専門家との境界もゆるやかであった。しかし、現在この区分は厳格になっている。例えば、わざとミツバチに刺させて病気を治療するというハチ毒の利用は、蜂針療法として知られているが、医療資格者ではない者が実施した場合は、鍼灸あるいは医師法違反ということになる。しかし、ハチ毒療法を現代の医学教育を受けて医師資格をえた人間が受け入れるには、かなりの心理的な抵抗があるだろう。なぜなら、生きている蜂の分泌物を化学的に同定しておくことは不可能であるし、注射と違って、注入量を正確に制御することも難しいから、薬のような用量反応 dose response の関係を感覚的に把握することが難しいからである。
    第3の問題は、これも天然物の特徴であるが、構成成分が安定的に維持されている製品を、必要量供給する体制を整備することが難しいことである。ミツバチの収集能力と収集源の環境に依存しているミツバチ産品は、天然物として採取された状態のままでは、厳密な意味での同一製品の安定的な供給が難しいことになる。
    このことと関係するのは、いわゆる残留物 residues や狭雑物 contaminates とその危険性 risk である。残留物や狭雑物は必ずしも危険物とは限らないが、製品の安全性の視点からは、注意を払い、対策を講じておく必要がある。消費者は、とくに農薬の残留や微生物の混入などに神経質になっている。
    このように、ミツバチ産品を健康の維持や医療のための手段として制度化することは、現在の医療や薬に関する制度から考えると、そう容易ではないことが理解されよう。そこで考えられる方法が2つある。
    その第1は、お茶が身体によいとか、何らかの疾患改善効果があるとか、ある種の食品に発がん性がある、というような対象物の効果を丸ごとくらべるための疫学的な調査や動物実験と同じような調査や実験を試みる方法である。
    第2は、医薬品と同じように、成分を単離して、その作用を動物実験やヒトで確認する方法である。これは基本的に、医薬品の研究開発と同じ手法である。この場合に問題になるのは、複数の成分が、相乗的、複合的、相補的に作用する可能性である。しかし、いずれの場合でも、基礎になるのは製品としての安全性を担保することである。

予防医学と予兆での介入

    現在、欧米や日本のような経済的な先進国は、医療費の高騰に悩まされている。その原因は、国民の寿命が延び、生活習慣病あるいはメタボリック症候群と呼ばれるような、慢性的な疾患予備軍が増えていることである。その対策としては、自分の身体はできるだけ自分の責任で管理しようという、健康維持に対する意識改革、医師の処方なして買える大衆(OTC)薬の適切な使用などが模索されている。このような新しい潮流を見ると、伝承医学、民間療法として使われてきたミツバチ産品を「根拠にもとづいた対策」に転換する研究を積極的に進める時代がやってきたと言えるだろう。
    近代医学が遅れて採用されたこともあって、伝承医学、民間療法の現代生物医学的な研究は、これまでは欧米よりは、日本、韓国、中国など東アジアの方が盛んであった。これはミツバチ産品やお茶、あるいは漢方薬の効用についても言えることである。例えば、ローヤルゼリーの効用に関する分子生物学的な研究なども、そうした例である。最近、そうした風潮を見直すような動きも見られるようになってきた。
    ここにおいて欧米でも日本でも、従来の漠然とした予防医学を、「病気に罹る兆候が見えてきた時点で、状況を改善するための積極的な手を打つ」という「予兆医学」とでも呼ぶべき対策が重要なことが共通の認識になってきた。一部に誤解されているところがあるが、メタボリック症候群対策はその嚆矢となるものと言える。
    ここでの対策とは、これまでは食事、運動、生活のバランス(休養など)などとされてきたが、現在は、健康補助食品(サプリメント)、睡眠などが加わってきている。例えば、良質の睡眠を誘うような生活様式や食事など、間接的な対策も注目されるようになってきている。また、そうした処方や対策は、本来、万人に適合するものではなく、個人個人で違いがあっても不思議ではないという「個人に適した健康法 personalized health」という認識も広がっている。「個人に適した健康法」は、ゲノム革命が先導する新しい医学や医療と調和した新しい時代精神になるであろう。
    また、これからのミツバチ産品の健康や医療への応用も、こうした新しい時代精神の下で展開されていくであろう。

蜂蜜

ハチミツの成分

    ハチミツは、花蜜あるいは甘露蜜(植物に寄生した虫の甘い分泌物)を花を訪れたミツバチが、消化管の入り口の蜜袋(honey sac, honey stomach, crop)に貯蔵して持ち帰り、巣内の仲間を介して巣房に移し、糖分を濃縮した液体である。濃縮には時間がかかるから、未成熟なハチミツは糖分が低く、成熟したものは糖分が80%近くになる。その糖分の成分は、フルクトースとグルコースという単糖類がそれぞれ約半分を占め、さらに、マルトース、スクロース(ショ糖)、オリゴ糖が少量含まれている。残りは水分がほとんどで、後は、有機酸、遊離アミノ酸、タンパク質、酵素、ミネラル、ビタミンなどが微量に含まれている。
    ハチミツの味を左右するのは、甘味と酸味のバランスで、これは蜜源となる花にも依存する。また、苦味をもつものもある。

ハチミツの効用

    ミツバチ産品の中でももっともよく知られているハチミツは、古代から栄養に富む食品として、また治癒能力のある素材として人類に利用されてきた。とくに創傷にハチミツの塗布が有効だというような知見は、昔から広く知られていた。これには、何らかの抗菌作用が関係していると思われる。そうした抗菌作用の効用を明確に謳っているのがマヌカハチミツである(Molan02)。
    ハチミツを水で希釈すると、酸化作用のある過酸化水素を発生する。一般に過酸化水素には抗菌作用があり、この意味では普通のハチミツにも抗菌作用がある。Molanらは、ニュージーランドだけに育つマヌカ Manuka の木の花蜜からつくられたハチミツでは、過酸化水素に依存しない何らかの抗菌作用を示す物質が含まれているという説を出している。過酸化水素に依存しないということは、それを消去するカタラーゼを働かせても抗菌作用が保たれるという意味である。こうした実験報告を基に、Molanらは、黄色ブドウ球菌を使った寒天培地培養試験法を開発し、マヌカ・ハチミツの抗菌作用を、殺菌作用をもつフェノール水溶液の濃度と比較することで等級化する規格を考えた。すなわち、X%の濃度のフェノール水溶液と同等の抗菌作用を示すマヌカ・ハチミツの規格を、XUMF(Unique Manuka Factor)と定めた。この定義では数値が高いほど抗菌作用が強いことになる。
    抗菌作用のもう一つの例は、ハチミツが胃潰瘍の原因となるピロリ菌 Helicobacter pilori の数を減少させるという報告である。この他にも抗酸化作用、抗炎症作用などの効果があるとか、口腔を清浄に保つたり、循環系によい作用をするというような多彩な効能の報告がなされている(Bogdanov08)
    効用に対して安全面でよく指摘されるのは、ボツリヌス菌汚染である。ボツリヌス菌は、ハチミツだけでなく、われわれの環境中にも存在している。この菌の芽胞 spore は、ハチミツの中で生きていられるので、生後1年未満の子供の場合、食べたハチミツでこの菌に感染する恐れがあるという報告がある。このことから、1才未満の子供に食べさせないようにという表示をハチミツに付ける業者もいるが、そうした事例は実際にはほとんどないとも言われている。
    長い歴史のあるハチミツの治療への応用については、2009年に創刊された The Journal of ApiProduct and ApiMedical Science の最初の号に、バランスのとれた簡にして要をえた解説がある(Jones09)。この論文の初版も含め、代替医療 alternative medicine、補完医療 complementary medicine についての諸論文を集めた小冊子は我が国でも紹介されている(マン02)。
    昨年(2008年1月に)、米国カリフォルニア州サクラメントで、The First International Symposium on Honey and Human Health が開催された。この会議を開催したのは、The Committee for the Promotion of Honey and Health, Inc. (www.prohoneyandhealth.com) という団体である。この団体は、ミツバチに関係している業界団体のようで、次の2つを行動目標に掲げている。

  • Create and promote a positive Honey and Health agenda
  • Support and promote the development of quality standards from within the industry

    この会議の様子は、"Honey is the soul of a field of flowers"と題された資料 (http://www.prohoneyandhealth.com/ UserFiles/image/Final%20Embargoed%20Release-1.pdf)に伺える。開催団体の性格を反映してか、上記の会議は、純粋にアカデミック指向の研究者の集まりというより、ミツバチ産品を扱っている業界関係者による研究集会という色彩が強い。すなわち、分子生物学的な研究よりは、生活習慣病の改善のような、実践的な治療効果に関する話題が多いように見受けられる。 例えば、招待講演者である米国農務省 Beltsville Human Nutrition Research Center の David Baer は、ハチミツの摂取が血糖値の制御につながり、メタボリック症候群の改善をもたらすと述べている。そうした効果は睡眠の質が改善されることによってもたらされる可能性があることもこの会議で論じられている。ハチミツと睡眠に関する研究についてはマイク・マキネス Mike Mcinnes による、大衆向けの本(Mcinnes07)がある。しかし、専門文献は発表されていないようである。
    ゲノム解読後、進歩が加速されている現在の生物医学は、伝承医学の分子生物学的な根拠を明らかにする方向にも発展している。その先端に位置しているのが、メタボリック症候群 metabolic syndrome の研究であり、それと関係しているのが寿命制御の研究である。Metabolic syndrome は、生体の物質とエネルギー代謝とに関係しているが、そうした過程は、炎症を介して、がん、神経変性症、免疫疾患などと関係していることがわかってきた。また、代謝は日周期 circadian rhythm と関係していることから、睡眠と関係があることも、分子レベルでわかってきた。そこから、代謝性疾患と睡眠との関係も研究されるようになってきている。
    こうした動きは、ポストゲノム時代の生物医学研究が、これまで経験的に知られていた民間療法にも科学の光をあて始めるようになった、と要約できよう。上記の会議は、国際会議と銘打っているが、米国の農務省やミツバチ業界団体中心の会議である印象は否めない。しかし、将来このような会議が開催されるならば、ポストゲノム時代の生物医学研究という、新しいスタイルの研究を行っている医学関係者が世界各地から参加する、というような会議になっていくかもしれない。

品質の評価と維持

    当然のことながら、ハチミツの効用が実証されたとしても、同じ効用をもったハチミツが安定的に供給できなければ実用にはならない。そのためには、まず、農薬などで汚染されていないこと、生産工程でハチミツ以外の物質が意図的に加えられていないこと、流通や家庭での保存段階で効用に関わる性質が変化しないこと、などが保証されなければならない。
    農薬による汚染では、周辺の農作物や環境のために散布された農薬(例えばネオニコチノイド)や、ダニ対策で巣に散布された農薬(クマホス coumaphos)などの影響がしらべられている。
    生産工程では、糖度が上がるほどには巣で熟成させずに、早めに採蜜して、後は工場で濃縮したり、異性化糖を加えるなどして、純粋性を損なっている製品の存在が指摘されている。

花粉

    ミツバチが採集する花粉は、タンパク質や遊離アミノ酸を多く含み、また、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル、酵素などを含んでいる。1日に花粉を35-40g摂取すれば、人のタンパク質要求量を満たすと言われている(Stangaciu02)。花粉にも抗酸化作用があり、ある試験法によれば、その活性はプロポリスよりは低いが、ローヤルゼリーよりは高いと報告されている。また、同じ方法で抗酸化作用をしらべてみると、アカシアやレンゲ蜜では活性が示されず、蕎麦蜜が高い活性を示したとも報告されている(池野04)。ハチミツの中にも花粉が含まれているから、蕎麦蜜の活性が高いことは、花粉由来の物質ルチンのためではないかと推定されている。
    花粉についても、肝機能を強化するとか、循環系のよくするなど、正の効果があるという報告もある(Stangaciu02)が、一般の人では花粉アレルギーが心配になる(Bohle07)。食に関係した花粉アレルギーとして、ヨーロッパでよく知られているのは、カバノキー果物―野菜―症候群(birch-fruit-vegitable-syndorme)である。それは、カバノキの花粉アレルギーのある人は、石果(梅、桃、サクランボなど、堅い内果皮をもつ果実)やナッツやある種の野菜にもアレルギーを示す、という症状である(Bohle07)。
    花粉の効用を考える時重要なのは、ヒトへの影響の前にミツバチ自身にどのような影響があるかである。とくに重要なのは、花粉に随伴する微生物である。ミツバチの脚の花粉かごで運ばれ、巣房に貯蔵される花粉には、花粉かごの周辺にいる微生物と同じ微生物が見つかっている。植物の花蜜は、高浸透圧のためか細菌はあまり見られないが、花粉や貯蔵花粉には真菌類(糸状菌と酵母)、バチルス菌がみつかっている(Gillam97)。これらの微生物はミツバチのコロニーからも見つかり、とくに成蜂の腸管内からも分離されている。このことは、これらの微生物が花粉に付着して腸管に至ったということを示唆している(笠原05)。
    これらの微生物は、病原体ではなく、むしろヒトと同じように正常な腸内細菌叢の構成要素と考えられている。このことは、この腸内細菌叢を健常に保つことがミツバチの健康維持にも役立つことを示唆している。実際、ある種の乳酸菌の摂取がミツバチの病気への耐性を増すという最近の報告もある。この分野の研究は、ヒトとミツバチ双方の健康や予防に関係した興味深い領域になってきていると言えよう。

ローヤルゼリー

    昔から、ローヤルゼリーは、ミツバチ産品の中でも最も貴重な産物と見なされており、その効能も大きいと考えられているが、現代的な生物医学雑誌に発表された文献はまだ少ない。とくに欧米のポストゲノム時代のローヤルゼリー研究は、ローヤルゼリーを構成する主要タンパク質の遺伝子や、それらの進化的、比較ゲノム的な研究が主であって、ローヤルゼリーの医学的、健康科学的な効用をポストゲノム的な手法で評価、解析しているような例はまだほとんど見当たらないが、これからは盛んになってくるであろうと思われる。
    ローヤルゼリーの効用については、最初は採集したままの(生の)試料を試したものと何らかの方法、例えば凍結乾燥法 lyophilization などで乾燥させた試料が試されていた。その後は、何らかの方法で単離、同定した成分や、エタノールからの抽出物やその残渣であるタンパク質を消化酵素で加水分解したペプチドを試料として用いるなど、多様な試みがなされている。
    ローヤルゼリーが、危篤状態の陥ったローマ法王に使われて劇的な回復をもたらされたとして、一躍脚光を浴びた1950年代は、特定の成分ではなく、全体が使われ、さまざまな疾患症状に効いたという事例が報告された。とくにがん、糖尿病、高血圧、循環器疾患、関節炎、認知疾患、美容など、主に、老化に伴う疾患症状の改善のような若返り的な効果が報告されている (Stein86, 渡会浩82)。ただ、ヒトを対象にしたこのような使用例は、現在認知されている、いわゆる Evidence-Based Medicine(EBM)の基準を満たさない報告がほとんどだった。EBMを意識した研究報告が出始めたのは比較的最近のことである。
    ローヤルゼリーには、水分(50-60%)、タンパク質(約13%)、炭水化物(約20%)、脂質(約3%)、灰分(約1%)、その他、量は少ないが、遊離アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが含まれている(竹中82, Sabatini09)。ローヤルゼリーの顕著な効能が宣伝されると、特異的な成分を探索、同定して、その効能を探索する研究も始まった。
    ローヤルゼリーに含まれる特異な物質として最初の注目されたのは、エーテル抽出物から見つかった脂肪酸であるデセン酸で、類縁の化合物が複数単離され構造が決定されているが、それらの代表的なものが 10-hydroxy-2-decenoic acid (10-HDA) と 9-oxo -2-decenoic acid (9-ODA) と 9-hydroxy-2-decenoic acid (9-HDA)である(Butenandt57、佐藤82)。10-HDAは、幼虫の成育に関係し、9-ODAは女王物質とも呼ばれる。いずれもミツバチの役割分担に関わっているが、10-HADはヒトを含む他の生物への作用があるとして注目された。いまでもよく引用される最初の実験は、ラットを使った抗腫瘍作用である(Townsend59)が、抗菌作用の実験も行われている(Blum59)。抗菌作用や抗腫瘍作用は、よく行われる実験であるが、こうした方向への研究は、その後は、あまり発展していない。
    最近、とくに我が国の研究者によって注目されているのが10-HADと類縁化合物の女性ホルモン様の働きで、エストロゲン受容体 estrogen receptor への結合性とその影響がしらべられている(Mishima05, Suzuki07, Hattori07)。10-HADには、他の核内受容体、例えば糖尿病に治療薬の標的であるPPARγへの結合能も疑われている。さらに関節リウマチへの治療効果を狙った、TNF-αからの経路に関する解析が行われ、p38あるいはJNKが関与する経路を抑制する効果があるという報告もなされている(Yang10)。
    脂肪酸に続いて注目されたのは、発見者らによりロイヤルシンと命名された51残基のアミノ酸からなるペプチドである。ロイヤルシン Royalisin は、グラム陽性菌に対する強い抗菌作用が確認されている(Fujiwara90)。ローヤルゼリーには、多量のタンパク質が含まれていることがわかっていたが、Major royal jelly protein (MRJP)と呼ばれるそれらの主要なものについて、ゲノムレベルでの網羅的な解析と比較ゲノム学的な研究が行われている(Scarselli05, Schönelenben07, Drapeau06)。ローヤルゼリーのタンパク質やペプチドの健康への影響研究については、訳文による総説がある(Simuth04)。米倉らは、アピシンApisinと命名した糖タンパク質を含め、新規の糖タンパク質の分離と機能解析を網羅的に展開している(Furusawa08)。そこからは、アピシンがヒトの単球を増殖させることや、主要タンパク質 (MRJP3) を消化したペプチドが抗酸化機能を有することなどが報告されている(Watanabe96/98, Guo05)。またMRJ3が免疫応答を調節するという報告もある(Okamoto03)。
    ローヤルゼリーのタンパク質を分解したペプチドの健康影響については、軽症高血圧者の降圧作用(梶本05)、耳鳴り症状の改善(嶽08)などがある。前者の血圧降下作用に関しては、当然、ACE阻害効果(Angiotensin Converting Enzyme Inhibition)が推察されるが、そのような動物実験研究も行われている(松井06)。ラットをもちいた実験であるが、ローヤルゼリーとその分解ペプチドの骨疎そう症 osteoporosis 改善効果の検討もなされており、いずれも女性ホルモンと同じような効果があると報告されている(Hidaka06)。
    ローヤルゼリーの中にインシュリン様化合物が含まれていることは、1950年代から報告されている(Dixit64、Kramer77、Münstedt09)。この他にも、ローヤルゼリーの効用と有効成分の探索に関しては、多くの継続的な研究がなされている。

プロポリス

    ローヤルゼリーがミツバチの分泌物であるのに対し、プロポリスは、植物が産生するさまざまな代謝物の混合物である。プロポリスは、ミツバチが様々な植物のさまざまな部分から採取してきた樹脂、蜜、精油、花粉などを、唾液とともに噛み続けてワックス状にした混合物である。当然組成にはバラツキがある。
    ミツバチを使った伝統的な療法は、apitherapy と呼ばれるが、プロポリスの利用は、その中でも養蜂家などによく行なわれていた。プロポリスに抗菌作用、防腐作用があることは古くから知られていた。古代エジプトのミイラづくりにプロポリスが使われていたことは、それを証明するものである。
    採取対象となる植物に依存するが、プロポリスには、βアミラーゼ、ポリフェノール、フランボン、フラボノイド、フェノール酸とそのエステル、脂肪酸などが含まれ、抗菌作用、抗ウィルス作用、抗カビ作用、抗炎症作用、抗潰瘍作用、抗がん作用など、さまざまな作用が報告されている(Lotfy06)。
    我が国でも、日本プロポリス協議会やプロポリス研究者協会が設立されており、研究者が多くなってきている。
    プロポリス研究で重要なことは、ミツバチが採取するプロポリスの起源植物と産物との関係であろう(加藤00)。プロポリスの場合は、成分はほとんど起源植物の樹脂や樹液であるから、効用が発見された場合、組み合わせ効果を別にすれば、起源植物の樹脂や樹液の成分探索とその効用をしらべることに、自然に行き着かざるを得ないと思われる(加藤00、熊澤09)。

ハチ毒

    民間療法に蜂針療法がある。これはわざとミツバチに刺させて、ハチ毒を注入させる技法である。もうひとつは予め同じような組成の液を用意しておいて、注射する方法である。こうして注入されたハチ毒は、注入された部位に炎症を生じ、それが抗炎症因子を誘発して、患部の痛みを和らげることが期待される。こうした治療は一回切りでなく、繰り返すことで、効果が増していくと信じられている。
    ハチ毒を模した人工的なハチ毒物質は apitoxin と呼ばれる。それはミツバチを刺激して、薄い膜ごしにガラス版の上に放出させた毒を乾燥して集め、一定濃度の水溶液に調整したものである。しかし蜂針療法でよく使われるのは、生きたハチの方である。日本でもそうであるが、米国でもこの療法を施す者が医師でないことが少なくない。医師としてこの療法の症例を積み重ねたのは、米国のブロードマンである(Broadman97)。American Apitherapy Society では蜂針療法の調査をしている(Cherbuliez00)。我が国でもハチ毒を使った治療の普及を目的とする団体がある(深沢87)。
    こうしたハチ毒療法は、とくに関節リウマチに効果があるとされている。現代医学でも、まだ関節リウマチに効果のある薬物は開発されていない。ハチ毒は関節リウマチ以外にもさまざまな炎症 inflammation と関係の深いことが知られているが、最近、炎症がメタボリック症候群、あるいは肥満や糖尿病と関係していると指摘され始めている。その分子機構は、小胞体ストレス(ER stress)に関係しているという説が出されている。炎症はがんの引き金になることが知られており、また、小胞体ストレスは、アルツハイマー疾患とも関係しているという説もある。したがって、もしハチ毒に炎症抑制効果が見られるなら、関節リウマチだけでなく、がん、生活習慣病、アルツハイマー疾患など、さまざまな疾患の予防あるいは改善につながる可能性がある。
    花粉でも言えることであるが、ハチ毒療法で懸念されるのは、生体外の異物が注入されたことによるショック(アナフラキシー)反応である。ただし、こうした事例は実際にはほとんど報告されていない(Cherbuliez87)

その他の産物の応用

    以上のほかにも民間療法では、蜜蝋、蜂の子などが使われてきた。しかし、これらは、これまで紹介してきた産品に比較すると一般的ではない。蜜蝋は例えば、化粧品に混ぜられたり、ロウソクとしてアロマセラピーなどに使われたりされているが、効果の科学的な検証は簡単ではないと思われる。

これからの課題

    最初に述べたように、ハチミツ産品には、長い間蓄積されてきた一種の信頼の文化がある。一方で、あらゆる天然物をもちいたあらゆる療法に共通のことであるが、治療手段の計量化、客観的で信頼性の高い効果判定の方法の開発、治療手段の安定性と製品の安定供給体制づくり、医薬品のように保険の対象になり難いので気軽に使える価格での提供など、今後の課題も多い。
    しかし、主として食品や補助食品として摂る限り、非常に経費の掛かる医薬品の治験のような試験を必要とすることなく、自分に合った療法か否かを各自が試してみることは可能である。
    そのように考えると、良質のハチミツ産品を、いまより多量かつ安定的に供給できる体制づくりがなにより必要であろう。 また、成分がわずかで、安定的な供給も難しいような物質が見つかった時、これを自然に任せるのではなく、人工的に安定的に供給できるような技術開発が必要である。
    最後に、ミツバチの腸内細菌叢と免疫系、それらとヒトの腸内細菌叢との関係の研究は、健全なミツバチを殖やすための基礎となると予想される。こうした研究については、腸内細菌叢内のDNAを網羅的にしらべる、いわゆるメタゲノム技法の応用が期待される。また、ミツバチの(自然)免疫系の研究が、ショウジョウバエのそれとの対比で進められているように、人間の免疫系の研究も、ミツバチやショウジョウバエをモデルとして研究するようになっていくかもしれない。
    このように、ポストゲノム時代のミツバチ産品の健康や医療への応用には、多くのフロンティアが開けてくるだろう。

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