山田養蜂場運営の研究拠点「山田養蜂場 健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。

ビルベリー 健康な目を保つアントシアニンがたっぷり

本の読み過ぎで眼が疲れがちだったハチロー博士は、最近、目の健康を考えて、あるものを摂っています。みっちは、それが何か、興味しんしんです。

ビルベリーの有効成分は、
ブルーベリーより多い

みっち: ビルベリーもブルーベリーも、とっても濃い紫色をしているのね。
ハチロー博士: アントシアニンが紫色の色素なんだ。
みっち: みっち、ブルーベリーなら食べたことがあるよ。
ハチロー博士: そうか。だが、このビルベリーは、ブルーベリーの2~3倍のアントシアニンを含んでいるんだ。

ビルベリーのアントシアニンはブルーベリーの2~3倍

ビルベリーはブルーベリーの原生種と言われ、15種類のアントシアニンを多量に含んでいます。普通のブルーベリーより2〜3倍も多いのが特徴です。アントシアニンは、ビルベリーの実を紫色にしている天然色素で、ポリフェノールの一種です。土の中のミネラルなどと反応して、紫、赤、青、青紫といったように、いろいろな花や実の色をつくりだしています。

ベリー類のほかには、カシス、ブドウ、イチゴ、ナス、赤ジソ、黒豆、黒ゴマなどにも含まれており、特にビルベリーのような野生種の方が豊富だと言われています。アントシアニンをはじめ、自然の植物がもつ5000種以上のポリフェノールは、いずれも紫外線による酸化から植物自身を守るためのもの。まさに自然が育んだ知恵なのです。

みっち: だんだんアントシアニンのチカラがわかってきたよ。
ハチロー博士: いや、まだまだだ(笑)。じつは、アントシアニンは、人間の目を守っているだけじゃないんだよ。
みっち: どういうこと?
ハチロー博士: 血管が硬くなったり、血管の中に血のかたまりができたりするのを防ぐ機能もあるんだ。

活性酸素による体のトラブルを防ぐアントシアニン

紫外線やストレスによって、人間の体内に活性酸素が増えすぎると、細胞や組織が酸化し、機能が衰えてしまい、生活習慣病の原因となります。アントシアニンをはじめとするポリフェノールには、体内に活性酸素が作られるのを抑え、さらに活性酸素による体のトラブルを防ぐ働きがあります。

特にアントシアニンには、血管拡張や毛細血管保護、血液中の血小板凝固抑制作用などがあり、動脈硬化や血栓症、虚血性心疾患や脳血管障害を防ぐ機能があります。

みっち: じゃ、アントシアニンをたくさん摂ればいいんだね?
ハチロー博士: アントシアニンは、短い時間のうちに効果が消えてしまうから、いっぺんにたくさん摂るより、毎日、続けて摂るほうがいいよ。
みっち: 何でもコツコツ続けることが大事ということなのね。ところで、テレビやパソコンや携帯電話なんかをずっと見てたら、目が疲れる気がするけど、やっぱり目によくないことなの?
ハチロー博士: そう。長い時間、目を画面からの光にさらし続けると、目がチカチカするだろう。ボクの年齢になると、ものがかすんで見えることもある。薄暗いところで本を読んでも同じだね。ロドプシンが足りなくなると、暗いところで、ものを見る働きが弱くなるんだ。
みっち: あー、みっちも時々、うす暗いところでマンガの本を読んでいて、ママに「いい加減にしなさい!」って怒られちゃう。
ハチロー博士: あはは、気をつけてね。目を使いすぎると、視力が下がったり、目が疲れるよ。目を休ませたり、工夫して目を大切にしないといけないね。
みっち: だったら、これからは勉強するの、ほどほどにしようっと!
ハチロー博士: あれ、みっちはいつもそんなにずーっと勉強・・・してるの?(笑)
みっち: あちゃ〜、バレた?!(笑)