山田養蜂場運営の研究拠点「山田養蜂場 健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。
本の読み過ぎで眼が疲れがちだったハチロー博士は、最近、目の健康を考えて、あるものを摂っています。みっちは、それが何か、興味しんしんです。
みっち: | でも、どうしてアントシアニンが目の健康に役立つの? |
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ハチロー博士: | アントシアニンが、ロドプシンという成分の再合成を助けることで、視力が回復し、目の疲れがやわらぐと言われているよ。 |
みっち: | ロドプシン? |
ハチロー博士: | ロドプシンというのは、ものを見る働きを支える視神経の細胞に含まれる色素だよ。それが、目に映るものを信号として伝えているんだ。 |
ロドプシンは片方のに1億個以上あります。ロドプシンが、光によって分解されることで脳に視覚信号を伝えるために、人間は「見える」という感覚を得ることができるのです。分解されたロドプシンは、短時間で再び合成され、目を使う限り、分解と再合成を繰り返します。しかし、目を酷使したり、加齢によって再合成する力が衰えたりすると、ロドプシンの分解に再合成が追いつかなくなり、目の疲れや視力の低下を招きます。
そんなロドプシンの再合成を促すのが、アントシアニンなのです。眼精疲労、遠視、老眼、黄斑変性症を患っている人に、3ヶ月間アントシアニンを摂り続けてもらったところ、「目の疲れに影響する瞳孔の大きさが改善し、全員の視力が向上した※」という報告があるほどです。
※『食の科学』2001.10