山田養蜂場運営の研究拠点「山田養蜂場 健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。

クロレラ ビタミン豊富な栄養バランス食品

野菜がちょっと苦手なみっち。野菜のもつ健康機能の大切さと、栄養バランスのよい植物性の食品「クロレラ」のパワーについて、ハチロー博士の話に耳をかたむけます。

クロレラと生活習慣病対策

みっち: 博士、クロレラって、なんだかいろんなパワーがありそうね!
ハチロー博士: 確かに、クロレラは多くの栄養素を含んでいる総合的な栄養バランス食品だが、その中でも特にパワーがあるのが、「クロロフィル」だろうね。
みっち: 「クロロフィル」? 聞いたことがある!
ハチロー博士: うん。葉緑素のひとつで、口臭予防効果もあるから、よく、ガムなどに使われている。じつは抗酸化機能があって、血圧やコレステロールを下げるなど、生活習慣病を防ぐ効果があることが報告されているんだ。
みっち: 野菜不足で、ちょっとお腹が出てきたみっちのパパにぴったりかも!

抗酸化機能を持つクロロフィル

その栄養バランスの良さから、かつての日本でも増産して食糧化しようという計画があった「クロレラ」。コストなどの面から、いったんは関心が薄れましたが、1960年代半ば以降は、クロレラの機能性について再び研究されるようになり、今では免疫機能を高める食品として注目されるようになりました。
その最も特徴的な成分は「クロロフィル(葉緑素)」。クロレラは、ホウレンソウなど他の陸上植物より、はるかに多い2.5%以上(※1)のクロロフィルを含んでいます。クロロフィルには抗酸化機能があり、血中コレステロールを下げる働き(※2)や抗アレルギー(※3)、抗腫瘍(※3)、高血圧を改善する作用(※4)なども。さらには脱臭・殺菌効果(※3)もあると言われ、口臭を防ぐ成分としてガムなどにも使われています。

サプリメントもあり、本来の食べにくい独特な匂いや味、厚い細胞壁による吸収されにくさを解消し、効率よく摂りやすくなっています。ただ、細胞壁を分解して加工する際、加熱などによって栄養分が損なわれているものもあるので、買うときは原材料の産地なども参考にして、信頼できるメーカーの製品を選ぶのがポイントです。
※1食品材能素材Ⅱ  P.197-199
※2三沢宏ら,日本食品科学工学会誌.49(6),395-400,2002、
※3頼春樹,食品と開発33,8(18),1998、
※4井上靖ら,日本栄養・食糧学会誌.48(6),485-489,1995

クロロフィル さらに消臭/殺菌効果も
ハチロー博士: クロレラに含まれる食物繊維には、整腸作用もあって、お通じのときに、体に不要な成分や余分な脂質などの排泄も助けるよ。なので、結果的に血中の悪玉コレステロールの値を抑えて、血糖値を整え、便秘や肥満、大腸のトラブルにもチカラを発揮すると言われているんだ。
みっち: 悪玉を抑えるなんて、クロレラって、アニメのヒーローみたいに強いのね!
ハチロー博士: みっちも強くなれるように、まずは野菜をもりもり食べようね。
みっち: え~っ、それとこれとは・・・(汗)。