山田養蜂場運営の研究拠点「山田養蜂場 健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。
昔から世界中で、健康づくりや効率的なエネルギー補給のために力を発揮する「はちみつ」。みっちの好奇心に、ハチロー博士が詳しく解説します。
みっち: | ねえ、博士、私たち人間は、いつ頃からはちみつを食べるようになったの? |
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ハチロー博士: | はちみつを採るための養蜂の歴史は古くて、西洋では紀元前6000年ごろから、日本でも600年代には養蜂が行われていたという記録があるよ。 |
英国には、「The history of honey is the history of mankind. (はちみつの歴史は人類の歴史) 」という古いことわざがあります。このことわざ通り、人間は長い間、はちみつを暮らしに取り入れてきました。そして、その歴史は養蜂の歴史でもありました。
紀元前6000年頃には、スペイン東部のラ・アラーニャ洞窟の壁にはちみつを採る人々の姿が描かれています。紀元前5000年頃には初めて養蜂家が登場。ギリシャ神話にも「養蜂神」が登場しています。
一方、日本では、「日本書紀」に、大化の改新直前の643年頃の話として、養蜂の記事が見えます。そして、時代を下って明治時代、養蜂に適した西洋ミツバチが輸入されたことで、はちみつは庶民の間にも一気に普及していきました。