山田養蜂場運営の研究拠点「山田養蜂場 健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。
ミツバチからの贈り物が、わたしたちの生活や健康づくりに役立っていることを知ったみっち。じつは、野山の自然や豊かな農業も、ミツバチたちが支えているのです。ハチロー博士の話に、ますますミツバチへの興味がつのるみっちでした。
ハチロー博士: | ミツバチのポリネーションのおかげで、果実は実を結び、野山の植物は種子を作ることができる。そして、われわれ人間は、農業の分野でそれを利用させてもらっている。たとえば、そのイチゴ。ミツバチがいなければ、受粉がうまく行かないから、そんなに大きく、きれいな形にはならない。 |
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みっち: | えぇっ、そうなんだね。大きさや形にも関係があるんだ…。 |
ハチロー博士: | それで、イチゴ農家たちは、イチゴの花が咲く季節になると、花粉交配用のミツバチを巣ごと養蜂家から借りて飼育する。ミツバチたちは、とても勤勉なので、温度などの環境が整っていれば、きっちり仕事をしてくれる。ミツバチたちの勤勉なポリネーションによって、大きく立派なイチゴが育つんだ。 |
ミツバチは、イチゴのほかに、スイカ、メロン、ウメ、リンゴ、サクランボ、ブルーベリーなどの農作物の花粉交配にも欠かせません。こうした農家へのミツバチの貸し出しは、現代の養蜂家の重要な仕事となっています。
ポリネーションは、農作物の受粉を完全なものにするためにとても大切です。受粉が完全に行われてこそ、種子が作られ、種まわりの果肉が発達して、商品価値の高い、きれいな形の農作物が作られるのです。
ポリネーションを全く行わない場合に比べ、ミツバチが自由に花を訪れることができる場合(平均54回訪花)は、イチゴ1個あたりの重量は3.3倍、種子をつけない生育不良なイチゴの発生頻度は14分の1に抑えられたという報告があります。
(出典:大石登志雄「イチゴ花粉媒介用ミツバチの適正放飼技術」;ミツバチ科学20(1):9-16,1999
みっち: | ヒトは、ミツバチからほんとに多くの贈り物をもらっているのね。 |
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ハチロー博士: | その贈り物は、全部でいくつあるかわかるかな? |
みっち: | えーと、はちみつがあってローヤルゼリー、プロポリスでしょう、花粉荷、蜂の子と蜂毒、ミツロウ、それに…ポリネーション。 |
ハチロー博士: | よく出来ました。全部で8つあるんだ。ハチ個ね。 |
みっち: | うわー、博士、それオヤジギャグ…(笑) |