山田養蜂場運営の研究拠点「山田養蜂場 健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。
ミツバチが巣を守るのに使い、古くからその抗菌効果が利用されてきたとされる「プロポリス」。みっちの疑問に、ハチロー博士がやさしく答えます。
みっち: | プロポリスのこと、いままで全然知らなかったけれど、知れば知るほど、ミツバチたちを尊敬しちゃうな。博士、「桂皮酸誘導体」って、人にはどんなふうに役に立つの? |
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ハチロー博士: | 実は、プロポリスには昔から傷や感染症に使われていた歴史があるんだ。 |
古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、著書のなかでプロポリスのことを「清潔な空の巣箱をミツバチに与えると、彼らはあらゆる種類の花の汁液や、ヤナギ、ニレなどのような脂を出す樹木から出る“涙”をとってきて巣作りをする」と記しています。その書によれば、当時、プロポリスは皮膚疾患、切り傷、感染症の治療薬として使われていたとか。
また、18~19世紀ごろには、戦地で傷の治療薬として利用されていた歴史もあると言われています。 今は、プロポリスに「抗菌作用」があることがさまざまな研究からわかっていますが、昔の人は、経験や知恵として、それを知っていたのかもしれません。
みっち: | プロポリスは、薬がない時代からそんな風に使われていたのね。 |
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ハチロー博士: | 最近ではさらにいろいろな機能があることがわかってきたんだ。 |
みっち: | あ~あ、ママにも学校の先生にも「のどや手にはばい菌がついているから、帰ったらうがい、手洗いをしなさい」って言われるけど、ミツバチたちは巣の入り口を通りさえすれば、ばい菌を落とせるんでしょ。うらやましいな。 |
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ハチロー博士: | いやいや、のどを守るにはうがいも大切だし、手洗いも大切な風邪の予防法だよ。ちゃんとやらなきゃ。 |
みっち: | そうだ!ママに頼んでお家の玄関に、プロポリスをぬってもらおうっと。学校の門にもぬっておけばいいよね。うん、いいアイディア♪ |
ハチロー博士: | ・・・。 |