山田養蜂場運営の研究拠点「山田養蜂場 健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。
ミツバチが巣を守るのに使い、古くからその抗菌効果が利用されてきたとされる「プロポリス」。みっちの疑問に、ハチロー博士がやさしく答えます。
みっち: | でも、プロポリスのどこに、ばい菌やウイルスに対抗できるパワーがあるのかしら? |
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ハチロー博士: | プロポリスの原料として使われる“樹脂”や“新芽”にその秘密があるんだ。樹脂は、植物が傷つけられたときに、その傷口を守るために自ら分泌するもので、優れた抗菌作用をもつ成分が含まれているんだ。新芽やつぼみも、芽を微生物から守るために、抗菌作用のある物質を持っているんだよ。 |
みっち: | ものすごくたくさんの成分がふくまれているのね! |
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ハチロー博士: | うん。だけど、プロポリスは産地によって、成分の種類や含有量は少しずつ違うんだよ。 |
みっち: | えっ、そうなの?どうして? |
ハチロー博士: | 原料となる植物の種類が変わると、成分も変わってくるんだ。それが工業製品とは違う、ミツバチの恵みらしさだね。 |
樹脂が原料となるプロポリスは、色も活性成分の量も、原料となる植物(起源植物)により異なります。ブラジルのミナス・ジェライス州に多く自生する、南米固有のハーブ「バッカリス・ドゥラクンクリフォリア」を起源植物とするプロポリスには、
他の産地のものに比べ、活性成分である桂皮酸誘導体が多く含まれており、質が高いと言われています。緑がかった色が特徴なので、「グリーンプロポリス」と呼ばれています。