山田養蜂場運営の研究拠点「山田養蜂場 健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。

ムズムズ・かゆみ・花粉と戦うために お悩みに関連する研究成果を知る

●プロポリスはかゆみによるひっかき回数を減少させる

アレルギー反応でかゆみを起こさせる物質『ヒスタミン』を与える前にあらかじめプロポリスを与えておくと、かゆみが軽減することが明らかになりました。投与したプロポリスの濃度に比例してかゆみは減少しました。また、4週間投与すると、より少ない量でかゆみを減少させました。

International Immunopharmacology 4, 1431-1436(2004))

International Immunopharmacology 4, 1431-1436(2004))

●プロポリスは花粉症が発症するまでの日数を延長させる

軽度のスギ花粉症患者80名を対象にしたプラセボ対照二重盲検試験において、ブラジル産プロポリスを、スギ花粉飛散前から12週間摂取した群では、花粉症の発症を遅らせることができました。

(応用薬理76(34) 71-77(2009) )

●プロポリス摂取後の鼻づまり発症率が減少

前記のヒト試験で、最もプロポリスを多く摂った群(450 mg/日)では、鼻づまりの発症率が低下しました。

(応用薬理76(34) 71-77(2009) )

●プロポリスが抗アレルギー効果を発現するメカニズムを解明

スギ花粉症患者の血液を用いて、試験管内で炎症関連物質(cys-ロイコトリエンなど)の量を測定した結果、ブラジル産プロポリスが炎症関連物質の放出を抑えていることが明らかになりました。

(Bioorg Med Chem. 2010 Jan 1;18(1):151-7. )

●花粉荷含有プロポリス食品で花粉症治療薬の使用が減少

軽度のスギ花粉症の患者24名を対象にしたプラセボ対照二重盲検試験の結果、花粉荷含有プロポリス食品をスギ花粉飛散開始4週間前より12週間摂取した群では、花粉症治療薬の使用頻度が減っていることから、花粉症症状が軽快していることが確認されました。

(薬理と治療38(11) 1041-1050(2010))